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気軽な接点からイノベーションを!!WeWorkから保険の概念を変える挑戦が始まる

所有からシェアへ。社会の価値観の変化とともに、保険のニーズや在り方も変化に迫られています。求めるべきは、デジタルを活用した保険のディスラプション(破壊)。そんなミッションを掲げたSOMPOホールディングス・デジタルベンチャー室が、イノベーティブな発想に出会うべく飛び出した先がWeWorkでした。

挑戦なくして未来はない。次なる進化へ動き出す保険業界

▲WeWork丸の内北口オフィスに入居するSOMPOホールディングス デジタルベンチャー室の井上さん

少子高齢化や人口減少など、日本社会の構造変化は大きな局面を迎えつつあります。中長期的な市場縮小は避けられない状況下で、どの業界も次なる成長へのビジョンを模索しています。

それは、保険業界でも決して例外ではありません。

では、いったいどんな課題に直面しているのか? キーワードは、シェアリングエコノミーです。カーシェアリングやシェアハウスを筆頭に、最近では衣類や家電のシェアサービスに加え、広義では民泊なども含まれます。WeWorkのワーキングスペースも、多くのビジネスパーソンに門戸を開いたシェアリングサービスです。

所有からシェアに移行していくと、損害保険のニーズは減少していきます。また、人口減少は保険の加入者減少を意味しています。少し見方を変え、医療技術の進歩で病気にかかりにくくなれば、医療保険のニーズも薄れていきます。

今や、保険業は非常に厳しい環境にさらされていると言わざるを得ません。

SOMPOホールディングス株式会社(以下、SOMPO HD)でも、現状打破の方策は喫緊の経営課題となっていました。そのなかで、デジタルを活用したオープンイノベーションによる新規事業開発を担うのが、デジタルベンチャー室。課長代理の井上知亜紀さんは、新たな取り組みに挑戦する環境を探していました。

井上さん「当社は新卒採用の社員が多く、いわゆる“保険脳”なんです。新しいことをしようと言われても、保険以外の経験が少ない。そこで、外部と連携してチャンスを探るオープンイノベーションが必要だと考えました」

SOMPO HDの櫻田 謙悟グループCEOや、楢崎 浩一CDO(最高デジタル責任者)らも、事業の未来への危機感を抱いていたそうです。「デジタルの進化は、世の中に“ディスラプション”すなわち破壊的イノベーションを起こすだろう」と。

だからこそ、保険会社は事業継続するためにも、社会の進む一歩先でけん引する存在にならなければならない。社会が変化するならば、保険会社も変わるべきだ――。

井上さん「偶然、変化が起こることがあります。だけど、必然的に起こす努力も必要です。それは、既存の保険事業から想起できるような親和性の高いものを起点にした変化。いわゆる“デザイン思考”に基づき、ユーザーニーズから新しい事業展開を探っていくのも私たちの使命です」

選択肢には、後戻りも足踏みもあり得ません。井上さんらは動き出すしかありませんでした。

従来の当たり前を断ち、行動と思考を並行できるWeWorkへ

▲同じオフィスに入居する外部の方との交流は、自然と笑みが溢れる

WeWorkへの入居は、シリコンバレーでの起業経験がある楢崎CDOの提案でした。日本進出が決定していたので、ひとつのきっかけとして薦められたそうです。

井上さん「率直に言って、保険会社の風土はとても保守的です。WeWorkへの入居についても、社内で何度も話し合いを重ねました。13名のメンバーは、見事に賛成派・中立派・反対派の3つに分かれる結果に。でも、ブレイクスルーとなったのは、やはりディスラプションというワードでした」

保険の情報が飛び交う本社ビルにいたら、保険会社の考え方から脱却できない。生まれも育ちも価値観も同じメンバーと一緒にいても、破壊的なことなんて起こらない。だから、できる環境へ行こう……それが、たどり着いた結論でした。

実際に入居検討をはじめ、いくつものシェアオフィスに見学へ。しかし、井上さんたちが思い描く理想的な環境には、なかなか出会えなかったそうです。

井上さん「外部との交流と、そこから生まれる新しさを求めるには、どこも少し物足りない印象でした。日本人は知らない人とコミュニティをつくるのに消極的というか……。希望に合わせたマッチングサービスのあるオフィスはありました。仮に、目的が明確だったらうまく活用できたのかもしれませんが、私たちのニーズとは合わなかったんです」

WeWorkは単なるシェアオフィスではなく、そこに生まれるコミュニティという価値を提供することが使命だと考えています。その発想が、井上さんらのニーズと合致。2018年5月より、デジタルベンチャー室の13名がWeWork丸の内北口オフィスに入居することとなりました。

井上さん「お話しした通り、入居には必ずしも全員賛成というわけではありませんでした。そこで、非常に細かく項目を設定。効果検証しながら継続するかどうか考えよう、と決めたんです」

まずは、他拠点も含めてイベントに参加。「メンバー全員が必死にいろいろな人と話してみた」と、井上さんは振り返ります。

そして、入居から半月を経た頃、全員の考えを確認する日がやってきました。

WeWorkでは、気軽な声がけから、新しい結びつきが生まれる

▲主催したWeWork丸の内北口に入居している女子限定のランチ会は大盛況

ここには、入居している価値がある。

これが、井上さんらの答えでした。入居から半月、イベント参加や入居者の方々とのコミュニケーションを通して「ここでなら、新しいチャンスに出会える」と感じられたのです。

井上さん「丸の内北口オフィス以外にも積極的に出向いたのですが、他拠点も利用できる点にはメリットを感じました。他拠点で開催されているイベントも原則無料で参加できるので、外部とのつながりを育むという点では大いに価値があると思います」

他にも、イノベーターやインフルエンサーと呼ばれる人たちに出会えるなど、本社にいてはなかなか接点を持てない人種がいるのも魅力的だ、と井上さんは言います。

井上さん「たとえば、普段の業務で使用しているツールの運営会社の方と名刺を交換しました。同じ場所で働いているという共通項のおかげで、コミュニケーションがとりやすいですよね」

また、WeWorkには各拠点にコミュニティチームがいて、入居時のオリエンテーションなどを実施。その際にも、できる限り他社同士の方が接点を持てるようにするなど一工夫しています。

井上さん「丸の内北口オフィスの場合は、コミュニティチームは、いつも9階にいらっしゃいます。ご挨拶したり質問したり、積極的に話しかけるよう心がけています」

WeWork内でのコミュニケーションが自然と深まっていくなかで、SOMPO HDとしてもすでにふたつのコミュニティをつくったそうです。ひとつは、会社の枠を超えた新規事業の担当者の集まり。悩みを話し合ったり、アイデア創出のサポートをしあったりする勉強会を三社共同で開催されています。

井上さん「もうひとつは、丸の内北口オフィスに入居している女子限定のランチ会。オフィスにイスを詰め込んで、2018年9月現在は16名のメンバーが参加しています。カジュアルな立ち話も良いのですが、こちらは座ってじっくり深い話ができます」

いずれも、気軽な声がけから生まれた新しい結びつき。あちこちでこんなコミュニケーションを交わせることが、WeWork最大の価値と言えるかもしれません。

WeWorkで、コミュニティ脳を育み、イノベーションのチャンスを広げる

▲本社から訪問した方を、まずご案内するのが、WeWork丸の内北口にある卓球ルーム。緊張が一気にほぐれる瞬間

「保険頭をいかにして崩すか」という命題に対し、井上さんは変化の手ごたえを感じています。

井上さん「環境が変わったことで“保険脳”が“コミュニティ脳”に変わりつつあります。まだ完全とはいかないものの、大きな進化と言えるでしょう。行動も変わりました。保険の営業といえば、代理店やお客様との接待。それが、まったくの異分野の方々とのコミュニケーションが増えたことで、刺激や勉強になることが大いに増えました」

変化には違和感がつきものです。常識を覆されつつ新しい刺激を得ることができる働き方に「心地良いような悪いような不思議な感覚で仕事している」と、井上さん。しかし、本社にいた頃とは違う環境で、周りから話かけられず集中しつつ、イノベーティブ、クリエイティブな発想ができる場として活用できる感覚こそディスラプションにつながる糸口であり、デジタルベンチャー室以外の方々も、積極的にWeWorkへ招いているそうです。

井上さん「会社とはまったく異なる開放的な環境ですから、物事の感じ方も変わりますよね。それと、丸の内北口オフィスに来たら必ず卓球ルームへ案内するんです。『え、卓球!?』という驚きから緊張がほぐれるのが見てわかります。感覚の変化を体験してもらい、本社を含めた社内の考え方を変えていくのにつながれば良いですよね」

社外の方とのミーティングにもWeWorkを積極利用することで、外出が減り、業務効率が上がったという好結果も生まれています。

また、ウェルカムな雰囲気で誰にでも話しかけてかまわないという前提は、コミュニケーションの敷居を下げるのにも一役買っています。

井上さん「ドリンクバーで気軽にお酒を飲めるのはすごく便利です。外に飲みに行くとなると、予約したり時間を決めたりお金がかかったり……と、ハードルが高い。WeWorkならフランクにはじめてフランクに帰りやすいうえに、いつでもウェルカムでふらっと入ってきた人たちと話すやり取りがスタンダードスタイル。HUB感覚でざっくばらんな雰囲気が好きです。ドリンクを取りに行けば必ず誰かと会話が生まれる導線も良いですね。他のシェアオフィスやコワーキングスペースと異なり、WeWorkならこうしたアメニティもすべて入居費用にインクルードされていますし、非常に助かっています」

模索はまだまだ、はじまったばかり。SOMPO HDが主催してデータサイエンティスト育成講座の卒業生を活用した場づくりを行うなど、新たな取り組みへの展望は広がります。

コミュニケーションが興味を生み、興味が人を呼ぶ。結びついた人同士が、イノベーションのチャンスを広げていく。

WeWorkを舞台にしたSOMPO HDデジタルベンチャー室の取り組み。ここから、どんなディスラプションが世の中を変えていくのか――その物語が産声をあげる日はそう遠くないはずです。

 

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