SIC
2019.10.29

WeWorkのコミュニティ活動から発信「日本のスポーツビジネスにイノベーションを!」

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  • イノベーション創出
  • コミュニティ形成

WeWork は、ビジネスのジャンルが異なるさまざまな企業が集い、日々新しい可能性が生まれるプラットフォームです。WeWork内で積極的な活動が行われている「Sports Innovation Community(SIC)」がまさにその例。

直前にラグビーの世界大会が日本で開幕となり、スポーツで日本が盛り上がっている中で行われた第4回となるリアルイベントにお邪魔しました。


取材:Innovation Formula実行委員会(MGT田口雅典、稲垣 章)

スポーツに無関心な人さえも巻き込む仕掛け

2019年9月25日、WeWork 城山トラストタワーで行われた「Sports Innovation Community(SIC)」の第4回リアルイベント。SICは「スポーツを通じて、人々の幸福に寄与する」ことをミッションとした WeWorkから生まれたコミュニティです。SNSでつながる他、定期的にリアルでも集まり活動を広めています。

今回のテーマは「渋谷からJリーグクラブを—将来のフットボールクラブを創造する」。ゲストに、東京・渋谷生まれのソーシャルフットボールクラブ「TOKYO CITY F.C.」運営者・山内一樹さんを招き、そのビジョンをシェアするとともに課題を提示。参加者を交えてワークショップ形式でアイデアを募る展開となりました。

2020年のグローバルなスポーツイベントを目の前に、国もスポーツビジネス活性化を目指して2025年までに市場規模を15兆円にまで拡大させようとしています。しかし、「日本のスポーツ市場には、多くの課題が山積している」と危機感を募らせるのが、SICを発足させた WeWork コミュニティリードの遠藤壮真さんです。SIC発足の背景を次のように話します。

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Sports Innovation Community(SIC)発足人、WeWorkコミュニティリードの遠藤壮真さん

遠藤さん:「日本のスポーツ産業は、欧米に比べると市場規模が小さく、かつて市場を支えてきた野球やゴルフの競技人口も減少しています。ゴールデンスポーツイヤーを控え、将来の日本スポーツ業界を盛り上げるためには、既存の考え方とは異なるイノベーションが必要です。」

遠藤さんは学生時代、サッカーに熱中し「サッカーが自分を形成してくれた」と語ります。「その恩返しをしたい」という思いが、今に続く活動の原点です。思いは、日本のスポーツ業界をより活発にするために変革を興す、という決意に変わり大手スポーツメーカーに就職。

しかし、内からの変革の難しさを感じつつも、様々な経験をした後、WeWorkにジョインして、外部から変革を試みることになりました。遠藤さんは WeWork でさっそく行動を開始し、「日本のスポーツ産業をもっと豊かにしたい」「スポーツは本来“人々の幸福に寄与する”コンテンツである」を軸に、スポーツビジネスに“イノベーション”を興すコミュニティSICを立ち上げました。

遠藤さん:「イノベーションとは、既存のものに何かを足したり、引いたり、あるいはかけ算したりしながら生まれるものです。ですから、もともとスポーツに関わりのある人たちだけでなく、スポーツに無関心な人をどれだけ呼び込むことができるかが重要と考えました。そして、WeWork にはそのポテンシャルがあると確信しました。ここでいろいろな人を巻き込みながら、日本のスポーツ産業をもっと豊かにする実効力のある活動につなげていきたいと考えています。」

SICを始動すると、WeWork 内外から想像を超える多様なバックグラウンドを持つ方々が集まりました。その中の一人が、ビジネスパーソンやアスリートを“ウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に良好な状態であること)”に導く株式会社WiSDOMのダケ アヤナさんです。

ダケさんは、自らイベントを定期的に開催したりと、かなり自主的にコミュニティに参加されているメンバーで、イベント開催する旨を伝えると喜んで参加されたそうです。その後、コミュニティのビジョンに共感し、毎回イベントに参加されています。その理由を次のように話します。

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株式会社WiSDOM ダケ アヤナさん

ダケさん:「私たち人間は、マインドの生き物。いくら体が元気でも、いくらよい仕事に恵まれていても、精神の状態が伴わなければ意味がありません。しかし、マインドをケアするサービスはどこにも売っていません。私たちはそうしたウェルビーイングであるためのサービス開発を事業としていますが、可能性の一つとして、スポーツとメンタルヘルスの関係に興味がありました。WeWork にはそのつながりを求めて参加しましたし、SICにも同じ関心から参加するようになりました。

参加者の思いを巻き込みながら、SICはバーチャルでつながり、広がる一方、リアルイベントを重ねて実体感のある活動に育ってきました。

5年以内のJリーグ加盟を目指す「TOKYO CITY F.C.」

イベント冒頭で、遠藤さんはこう呼び掛けます。

遠藤さん:「SICでは、スポーツの価値を高めるため、誰もが議論し、行動できるコミュニティづくりを目指しています。多様な人が集えば、毎回行う“SICケーススタディ”での議論や情報交換が活発になるはずです。また、参加者が持つ新たなネットワークから、さらなる面白い人材が加わることも期待できます。従来のスポーツ業界の枠組みを超えたコラボレーションから、新たなサービス創出の機会をつくっていきたい。」

今回のSICケーススタディでは「TOKYO CITY F.C.」を運営する株式会社PLAYNEWのFounder/CEOである山内一樹さんが登場。TOKYO CITY F.C.は、東京・渋谷生まれのソーシャルフットボールクラブで、その発足に当たって、山内さん自身に課題意識があったと言います。

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株式会社PLAYNEW Founder/CEO 山内一樹さん

山内さん:「日本のプロサッカーにおいて観客の平均年齢は1年を追うごとに約1歳上がっている、と言われています。既存のファンは減っていないけれど、新しいファンを獲得できていない状況がそこにあります。」

当時25歳だった山内さんの心の中に「もっと若者を巻き込まなければサッカーは衰退する」との課題意識が芽生え、ソーシャルメディア上で課題を共有した仲間とともに、2014年、TOKYO CITY F.C.を設立。現在は2019年に法人化した運営法人、株式会社PLAYNEWの代表取締役を務めています。

山内さん:「日本のサッカークラブの多くは、企業あるいは大学が母体となっています。そこにはもちろんよい面もありますが、先輩・後輩、あるいは上司・部下という「縦の関係」に引きずられがちです。でも本来は、“フィールドではみな平等”というのが基本です。われわれは、ソーシャルグッドなサッカークラブを目指したいと考えています」

自由なディスカッションから生まれるアイデアがスポーツの未来を変える!?

また山内さんは、渋谷にフォーカスした理由についてこう話します。

山内さん:「渋谷は今、スポーツの分野で盛り上がりを見せています。そうした明るい未来がある一方、渋谷のシビックプライド(区民としての誇り)があるかというと疑問です。インバウンドとの交流も少ないですし、子どもたちの運動機会ももっと増えるべきです。TOKYO CITY F.C.は単に強いクラブチームをつくろうというだけではありません。」

「こうした課題の一つ一つを、地元意識を大切にしながら解決したいとの思いがあります。スポーツを遊びの一環と捉えて、渋谷発のアクティビティをつくっていきたい。スタジアムで行われるサッカーだけでなく、渋谷の街中の至るところにあふれるサッカーをはじめとしたスポーツアクティビティで、地元に住む人や来訪者の日常をわくわくさせる街にできたら、と思います。そのために、渋谷オーガニックなクラブにこだわりたい。」

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山内さんのケーススタディ紹介の後には、約20名のイベント参加者を4チームに分けたワークショップが行われました。山内さんから投げかけられた問いは「渋谷らしいクラブとして何をすればファンが増える?」というもの。

行政書士、スポーツビジネス戦略コンサルタント、企業・組織向けのスポーツ開発企業、GPSデバイスメーカーなど、さまざまな職種の方々が集まりアイデアを出し合うことで、ワークショップは白熱。各チームからは、「渋谷のゴミ拾いをスポーツとして実施し、プラスチックゴミをリサイクルしてユニフォームをつくる」「終電後にサッカーをするナイトカルチャーを生み出す」などユニークなものばかりの発表となりました。

SIC発足人の遠藤さんは、「これこそが多様な人材の化学反応で新たなアイデアが生まれる WeWork ならではの効果」として、今後に期待を寄せます。WeWork では、多種多様な人たちが集まることから、トークセッションやワークショップなどのビジネス関連のイベント開催から、フィットネスやヨガ、旅行など、自分が関心を持っていることについて発信することで共通の仲間を見つけることができます。また、企業としても、個人としても、誰でも活動することができ、日々様々なコミュニティが生まれているのです。

このように、SICのみならず、この共創のプラットフォームから生まれる「ライフワーク×イノベーション」にも、ビジネスシードが潜んでいます。

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