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2019.06.10

佐川が語る「WeWorkを活用した組織の活性化」とは?

  • Interview
  • 働き方改善
  • イノベーション創出

今回お話を伺ったのは、佐川グローバルロジスティクス株式会社、取締役 林田 憲哉氏、経営企画部 ビジネス企画課 課長 原 幸一氏、そして経営企画部 経営企画課 課長 荒木 雄太氏です。

佐川グローバルロジスティクスでは、SGホールディングス傘下で物流のアウトソーシングを請け負うロジスティクス事業を展開しており、現在同社の中で選抜された複数のメンバーが WeWork 丸の内北口に入居されています。

今回は、同社の認知度向上に向けた取り組みの一環として WeWork の利用を選んだ理由、そして組織の活性化に向けた活動についてお話を伺いました。

求めていたのは、組織の活性化と認知度の向上を実現できる環境

ー御社の事業内容に関して、具体的にどのようなことをされているか教えてください

私達は、ロジスティクスでお客様のビジネスを成功へ導く戦略的ビジネスパートナーとなることをミッションに掲げており、商品の入荷や保管、検品、梱包などを含めた物流プロセスの最適化を実施しています。

ー WeWork に入居した背景を教えてください

林田氏(以下、敬称略):弊社は本社は品川に、倉庫は全国中に構えているため、新しい拠点は探していませんでした。ただ、実際に WeWork がどのような場所なのか、シェアオフィスとは何が違うのか気になっていたので、すぐに内覧に行きました。そこで、WeWork のコンセプトや専用SNSを活用したコミュニティ形成などの特徴を聞く内により興味を持つようになりました。

その背景としては、ロジスティクスに関する最新情報やトレンドをキャッチする場が少なく、社内風土が内向きになっていること、また社外への発信が不十分であるという課題があったからです。社内の意識を外向きに変え、組織を活性化させたい、また佐川グローバルロジスティクスの認知度を向上させたいという思いがありました。

WeWork には数多くのIT系スタートアップが入居していると聞いていましたので、そんな方々と交流する機会があれば先を行く情報をキャッチできるのではと期待していました。また、同時に入居者のコミュニティに向けて、自社の取り組みをアピールすることも可能なのではと考えていました。

ー WeWork の入居に至るまで、どのようなプロセスだったのでしょうか?

林田:実は検討期間はほとんどなく、すぐに入居を決めました。弊社の森下に WeWork への入居を検討している旨を伝えたところ「面白そう」と感じていただけたようで、そこから人事も交えて話を進め、2ヶ月ほどで入居が決まりました。

ただ、当初丸の内北口ビルを希望していたのですが、オープンして間もなかったため席がすぐに埋まってしまい、最初は六本木のアークヒルズに入居することになりました。丸の内北口ビルの方がアクセスが良かったので、後々空きが出たタイミングで移転させてもらいました。

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佐川グローバルロジスティクス株式会社、取締役 林田 憲哉氏

WeWork で具体的なKPIはあえて設定しない

ー WeWork に入居するメンバーはどのようにして決めたのでしょうか?

林田:社内で入居メンバーを公募することにしており、WeWork で実際に実現したいことを明記したレポートを提出してもらい、そこから選抜していきました。

そこで原さんには第一陣として本プロジェクトに参加してもらい、若手社員の育成を託したんです。

原:実は入居の2週間前にこのプロジェクトに参加することを知らされ、最初は少し戸惑いました。(笑)もともと、営業チームに所属していたので、全ての営業案件から離れた状態で参加することになりました。

当初は WeWork をどう活用するのがベストなのか、かなり手探りな状態でしたが、何度かイベントに参加していくうちに自社のことを知ってもらえるようになり、ブランディング構築に役立っていることが実感できました。

また、入居企業の方々と話すことで自然と新しい情報が入ってくるようになり、コミュニティをどう活用したら会社の役に立つのか、チーム内で常に議論を続けていました。

林田:最初の2ヶ月間、メンバーは入居している方々と名刺交換の機会が日に日に増えてきてはいたものの、正直その先どうしたらいいのかわからなかったです。

ただ、私は他の役員や代表には「具体的なKPIを設定するのはやめましょう」と話していました。商談数などの数字を追うのではなく、組織の活性化や人材の育成、情報発信・収集を中心に活動することで新しいビジネス価値を見つけることができるかもしれないと感じていたからです。

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佐川グローバルロジスティクス株式会社、経営企画部 ビジネス企画課 課長 原 幸一氏

ー仕事へのモチベーションは、本社と WeWork でどのように異なるのでしょうか?

原:私は WeWork 入居後、オフィスの考え方が大きく変わりました。そもそも「オフィスをシェア」という発想がなかったので、コピー機や会議室、共有エリアなどを全く知らない別の会社の人たちとシェアすることが新しい体験でした。

また、 植物や絵画などの装飾品、照明、開放的なスペースなど、あちこちにデザイン的要素が入っているため、気分が高まりますね。最初は WeWork のことを「おしゃれな空間だな」としか感じなかったのですが、利用してみると不思議と前向きなマインドを持てるようになった気がします。

あとは、スタートアップの方々と話す機会が非常に多く、とても良い刺激をもらっています。好きなことを仕事にするベンチャー的マインドに触れることで、仕事に対する考え方が変わりました。

荒木:本社で仕事をしていると、つい視野が狭まってしまいがちだったのですが、WeWork にいると様々な方々がいるので常に新しい情報が行き交い、突飛なアイデアも「まずはとりあえず受け入れてみる」という前向きな姿勢になれました。

本社にいると、現実性を優先してリスクの有無やできない理由を考えがちですが、今後は私たちが WeWork で得たマインドセットを本社と共有して、組織の活性化に繋げていきたいです。

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佐川グローバルロジスティクス株式会社、経営企画部 経営企画課 課長 荒木 雄太氏

危機感が生まれるからこそ今後の課題が見えてくる

林田:現在次のメンバーを選考中なのですが、応募者の多くは若手社員です。良い刺激を受けるだけではなく、ぜひ歯がゆい思いもしてもらいたいですね。本社では新しいことを進める際、実施するまでに非常に長いプロセスがあるのですが、この機会に WeWork のスピード感を体験してもらいたいです。ビジネスが進むスピードに触れることで、本社との差を感じることができるからです。このジレンマをバネに変えて、今後佐川がすべきことは何なのかを考えてほしいですね。

実際に今入居しているメンバーは危機感を感じて皆んなでソリューションについて話し合っていますが、これも立派な成果なのです。現在3ヶ月毎に WeWork に入居するメンバーを入れ替えているので、これから新しく WeWork に入る若手社員には積極的に行動してもらいたいですね。

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ー WeWork での活動は社内に向けてどのようにアウトプットしているのでしょうか?

林田:実は年度末に行った全社経営戦略会議で、WeWork 入居チームが自身の活動を報告する場を設けたのです。社内ブランディングの構築を目的に、WeWork で実際に取り組んでいる活動や各自が感じたことをまとめたメッセージ動画を流しました。

原:入社してまだ数年の若い社員達が経営陣に向けて佐川グローバルロジスティクスの課題や対策を話すという今までにない取り組みでしたので、周りからは大きな反響がありました。

ー最後に、御社が描く「未来の働き方」を教えてください

林田:これからは、社員一人ひとりが仕事に対してやりがいを持ち充実した日々を送ることができる職場環境が必要になるのではないでしょうか。今までの固定概念を崩して新しいことを実施するには、社員をオフィスに閉じ込めてはいけないと思います。

また、これからは「上から言われたことをやれば良い」という考え方ではなく、自ら問題を定義して解決策を見出していくようなマインドを持つことが重要です。WeWork には、仕事に対して積極的でポジティブな方々が多いです。このような環境に身を置くことで、積極性や自律性の向上に繋がるのであれば、 WeWork をもっと広範囲に活用していきたいです。