
公開日:2019.08.13 | 更新日:2021.11.09
WeWork 入居1年を経て – WHITEが実現した顧客開拓と働き方改革
今回お話を伺ったのは、日本企業の新規事業立ち上げを支援する、株式会社WHITE 代表取締役社長CEOの神谷 憲司さんです。
WHITEは WeWork アークヒルズサウス のオープン当初より入居されています。今回は、入居して1年以上経った中で改めて感じる WeWork (ウィーワーク) の有効的な活用やビジネスへの影響についてお話しいただきました。
WeWork で新規顧客開拓を実践!?これまでにリードジェネレーション・イベントを40回開催!
———改めて WeWork に入居した経緯を教えてください
弊社は博報堂グループのデジタル総合広告会社スパイスボックスの子会社として2015年に設立された新しい会社ですが、イノベーションデザインカンパニーとして企業の新規事業立ち上げの支援を行う中で、日々刺激があり好奇心が喚起されるような職場環境や他業種の企業との交流が必要だと感じ、2018年4月に WeWork に入居しました。
世界中で注目を集めているユニコーン企業ということを知り、興味を持ち始めたことがきっかけでした。もともとオフィスを検討していたというよりも、WeWork に入居する人たちとのネットワーク構築やイノベーションデザイン事業を展開していく中で好奇心が満たされるような刺激的なコミュニティを求めていたことが入居の背景にあります。
オフィスの移転は経営層の判断となるため、決断までに時間がかかることもありますが WeWork だと、オフィスの運用にかかる費用を大幅に削減できるため、検討から約1か月ほどで入居が決まりました。
———入居から1年以上が経ちましたが、その中でどのような変化が起きているのでしょうか?
大きく分けて2つあります。まず、社員数の増加に合わせて部屋を拡張したことです。もしも自社でオフィスを構えるとなると別のビルに転居することになり、原状回復費や敷金・礼金などのコストが発生します。しかし、WeWork ではそのようなコストを削減できるため、引越し作業をスムーズかつスピーディーに行うことができました。
もう1つは、WeWork で開催するイベントがリードジェネレーションとなり、案件受注数が増えてきていることです。WeWork の入居以降、新規事業開発に携わるセミナーを定期的に開催しており、これまでに40回、合計600人以上の方々に参加していただきました。
これまでは、このようなイベントを通したリードジェネレーションを行うことができませんでした。なぜなら、イベント会場のリサーチや手配には労力とコストがかかるからです。その点、 WeWork ならば、イベントを行う際少人数から数百名までの規模にあわせたスペースを無料で利用できるため、必要なときに気軽にイベントを開催できることは大いに役立っています。

また、WeWork のスペースは普通の会議室と異なり開放的でおしゃれなデザイン設計なのでセミナーに参加してくださる方からも「リラックスして話を聞くことができる」と評判がとてもいいです。私たちも自分たちの拠点でイベントが行えるので、移動時間の節約にもなっています。
リードジェネレーションに関係するのですが、国内各地に WeWork が増えたおかげで、地方での営業活動もより活発になりました。弊社は地方のクライアントが多いため、福岡や大阪、名古屋の WeWork でクライアントとのミーティングを実施しています。
各地の WeWork では社員が日常の業務を行うこともありますが、出張中でも六本木にいるのと変わらない感覚で、継続した作業ができるのがいいと聞いています。まさに自分たちのオフィスが日本各地にあるような感覚です。

WeWork 大名(福岡)の共用エリア
WeWork を活用した採用ブランディングと働き方の改善。会社としての生産性が1.5倍に増加!
——— WeWorkにはどのような部分に価値を感じますか?
WeWork に入居して気づいたのは採用ブランディングに効果的だということです。2020年4月に卒業となる学生から初めて新卒を採用するようになったのですが、無事に希望人数を達成しました。
もともと WeWork を知っている学生の方も多く「WeWork に来てみたかったんです!」と喜んでいる方も見受けられましたね。そのため、まずは WeWork 内にある卓球台を見せて「卓球もできるよ」なんていったりしています(笑)。
もちろん、学生は弊社に興味を持って面接に来てくれている訳ですが、昨今働き方に重点を置く方が増えていることから、WeWork でインターンをしてもらうなど、まずは職場環境を体感してもらうようにしています。
間違いなく、WeWork の魅力が採用に一役買ってくれていると思います。2021年の採用もスタートしているので、どんな人材が集まってくれるのか、今から楽しみにしています。

WeWork の会議室にある卓球台デスク。打ち合わせはもちろん、休憩時間に卓球をする方も多い
また、働き方改革の実現にも繋がっています。一番変わったところでは退社時間が早くなり、会社としての生産性が入居前と比較して1.5倍まで上がったことです。
通常のオフィスでは、自社の社員しかいないため、働き方に関して疑問を持つことがないと思います。しかし、WeWork だとオフィスの壁がガラス張りで周りの入居企業の働き方もわかるため、自分たちの働き方を見直すいい機会になります。
とくに弊社が入居している WeWork アークヒルズサウス は外国籍の方が多く、彼らが早い時間に仕事を切り上げて共用スペースでビールを飲んでいる姿を見ると、最初は「なぜそのようなことができるのだろう」と思っていたのですが、次第に「今この作業をするべきなのか?」と個々が働き方を見つめ直し、無駄な時間を省けるようになるのです。
実は今年(2018年)には親会社のスパイスボックスも WeWork に入居したので、社内間のコミュニケーションがより円滑になりました。
——— 今後 WeWork で実現したいことを教えてください
今後は、WeWork のコミュニティを通して、さらにビジネスネットワークを広げていきたいと考えています。日本各地はもちろんのこと、これからは海外のメンバーとも交流を深めていくのも面白いかもしれません。また、是非とも海外の拠点でもイベントを開催して弊社の認知度の向上にもつなげていきたいです。
>> 六本木・神谷町エリアの拠点一覧はこちら
>> WeWork アークヒルズサウスについての情報はこちら
*本記事は2019年8月に実施したインタビューを元に作成しています
