WeWork Japan

WeWork 内観
公開日:2020.11.11 | 更新日:2021.03.16

新時代のオフィスづくり!企業によるABWの導入事例4選

ナレッジオフィス分散働き方改善

働き方改革が進むにつれ、テレワークやフレックスタイム制など、より柔軟で自由度の高い働き方が人気を集めています。そんな中、注目を浴びている「ABW」は、仕事に合った勤務場所を自由に選べるワークスタイルを意味します。しかし、この説明だけでは「フリーアドレスと何が違うの?」と疑問に思う方も多いでしょう。そこで今回は、ABWの基礎知識と、企業のオフィスづくりに関するABW導入事例4つをご紹介します。

ABWとは?

ABWとは、「Activity based Working」の略で、勤務内容に合わせて従業員が好きな勤務場所を選べるワークスタイルのことです。オフィスでの仕事内容は、打ち合わせから始まり、ひとりで黙々とパソコン作業をしたり、グループでプロジェクトを進めたり…と1日の中で大きく変化します。ABWは、そんな変化に合わせて、従業員がベストを尽くせるように勤務場所を自由に選べるのが特徴です。

ここまでの説明だと、ABWはフリーアドレスと同じワークスタイルのように思えるかもしれません。しかし、実際には「選べる勤務場所の範囲」と「目的」に大きな違いがあります。

フリーアドレスでは、基本的にオフィス内で自由な勤務場所を選ぶのに対し、ABWでは自宅やコワーキングスペースなど、オフィス外での勤務も認められています。また、フリーアドレスは、ほとんどの場合、スペースや費用の削減が目的であるのに対し、ABWは従業員の柔軟な働き方の確立を主な目的としています。ABWではフリーアドレスよりもさらに自由度の高い働き方が実現可能です。

ビジネスパーソン イメージ
Freepik

ABWのメリット

ABWは従業員だけでなく、企業にとっても多くのメリットが期待できるワークスタイルです。実際にABWを導入することで得られるメリットには、主に以下の4つが挙げられます。

・ワークライフバランスの確立
・従業員満足・幸福度の向上
・優秀な人材の獲得
・生産性の向上

従業員が主体となって勤務場所を好きに選べるABWでは、従業員の満足度や幸福度が向上します。自身のライフスタイルに合わせて、自宅やコワーキングスペースでの勤務を取り入れられるので、通勤時間が削減できるなど、ワークライフバランスの確立もしやすいのが特徴です。

そして、従業員がより幸せに仕事に取り組める環境をつくってあげることにより、生産性の向上や優秀な人材の確保など、企業にとっても多大なメリットが期待できます。

ビジネスパーソン イメージ
Freepik

ABW導入事例

続いて、実際にオフィスづくりにおいてABWを導入している企業事例を紹介します。多様な働き方の実現に向け、まずはオフィス内でABWの導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

事例① りそなグループ

りそなホールディングスを親会社とするりそなグループでは、大阪にあった2つの本社ビルを集約するに際して、新本社ビルの1フロアにABWが導入されました。

円形デスクやミーティングブースを設け、社内コミュニケーションの活性化を図っています。さらに、大半の従業員を対象にフリーアドレスが導入されていますが、業務内容によっては固定席も維持されているのが特徴です。

事例② ハウス食品グループ

ハウス食品グループ本社株式会社は、創業100周年を記念して、ABWの考えを採り入れたオフィスデザインへと、大阪本社を新築しました。

新オフィスでは、固定席を設けず、大型ロングデスクや打ち合わせ室、集中コーナーなどを設けることにより、仕事に合わせて勤務場所を選べる環境を整えています。

事例③ メタウォーター株式会社

東京・千代田区に本社を構えるメタウォーター株式会社は、西日本事務所のリニューアルに伴い、ABWを導入しました。

広々とした空間に、集中エリアやコミュニケーションエリアなど、エリアごとにデスクが配置されています。また、在籍システムを導入することで、「誰がどこで仕事をしているか把握できない」というABWやフリーアドレスのデメリット解消に努めています。メタウォーター株式会社では、今後さらにABWの導入を拡大し、より働きやすい環境を整えることを予定しています。

事例④ 株式会社イトーキ

株式会社イトーキは、ABWの創業者であるオランダの企業「Veldhoen + Company」と業務提携し、日本国内企業に向けてABWのコンサルティングを行っている企業です。

そんな株式会社イトーキのオフィスでは、2018年より「ABWを採用した日本初のワークプレイス」として、実際に導入がされています。業務にふさわしい勤務空間を提供することで、それぞれ異なる業務に従事する従業員をサポートしています。

仕事 イメージ
Freepik

ABW導入への3ステップ

最後に、実際にABWを導入するまでに必要なステップを3つご紹介します。

ステップ① オフィスの状況を調査

ABWの導入にあたっては、まずはオフィスの平均在籍率や、従業員の1日の過ごし方に関する調査を行い、現在のオフィス状況を把握しましょう。また、実際に従業員が現在のオフィスについて抱えている不満や改善点などをヒアリングすることも大切です。

オフィスの現状を把握せずに、ただABWを導入することが目的になってしまうと、思ったような結果が出ないこともありますので、注意が必要です。

ステップ② 導入が適切であるかどうか判断する

調査結果を参考に、ABWの導入が適切かどうか検討しましょう。例えば、在籍率が100%に近いオフィスや、研究職など専門ツールが必要な業務の多いオフィスの場合、ABWの導入はあまりおすすめできません。

さまざまなメリットが期待できるABWですが、業務内容やオフィス面積などによっては、導入が適切でない場合もあります。ですので、導入を検討する際は、自社にふさわしいワークスタイルであるのか、しっかりとオフィスの現状と照らし合わせて検討するようにしましょう。

ステップ③ レイアウトを考える

実際にABWの導入が決まったら、自社オフィスがABWのメリットを最大限に生かすためのレイアウト設計を行いましょう。従来のオフィスとレイアウトが大きく異なるABWでは、従業員のニーズに合わせた綿密なレイアウト作りが欠かせません。

導入後、「集中スペースがもっと必要だった…」とか「大人数で会議をするスペースがない!」など、非効率が生じないように、レイアウト設計は計画的に進めていきましょう。また、レイアウト作成の際は、実際にオフィスを毎日利用する従業員の声も参考にするのがおすすめです。

レイアウト設計 イメージ
Freepik

ABWで、自社の業務スタイルに合わせたオフィスづくりを!

この記事では、ABWの基本情報と、企業のABW導入事例5つをご紹介しました。ABWを導入することで、生産性の向上や従業員満足度の向上など、企業にとっても、従業員にとっても、多くのメリットが期待できます。しかし、業務内容によっては相性があまり良くないこともあるので、導入の際は「自社にふさわしいワークスタイルかどうか」をしっかりと検討するといいでしょう。

多様な働き方の実現にはフレキシブルオフィスの活用を

最近では、新しいオフィスのスタンダードとして、フレキシブルオフィスが注目されていますが、その理由のひとつに、快適なワークスペースと柔軟な契約形態が挙げられます。

WeWork(ウィーワーク)は、国内36拠点*でフレキシブルオフィスを運営しています。

開放的でスタイリッシュな共用エリアに加え、大小さまざまなタイプの会議室、ちょっとした電話やWeb会議への出席にも便利な電話ブースなど、それぞれが自発的に好きなワークスペースを選び、快適かつ効率的に働ける環境が揃っています。さらに、高速インターネットやドリンクサービスなども、すべて完備。

月単位契約可能、1名〜数百名まで契約可能、お問い合わせから最短数日で入居可能、といった柔軟で迅速なオフィスソリューションをご提案しています。

これからのオフィスづくりや多様な働き方の実現に向けてご検討中の方は、是非 WeWork へお問い合わせください!

* 2020年11月時点

お役立ち資料一覧

現地 / Web内覧申込


参考:
https://www.kokuyo-furniture.co.jp/solution/casestudy/house.html
https://www.cbre-propertysearch.jp/article/office_workplacestrategy_2015-vol4/
https://www.cbre-propertysearch.jp/article/office_relocation_project-risona/
https://www.metawater.co.jp/news/2020/07/abw-abw.html
https://www.itoki.jp/press/2019/1911_abw.html

・本記事の内容は、公開日時点の情報をもとに作成しています。

WeWork Japan 合同会社
東京都港区南青山 1–24-3
050-1742-2028