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公開日:2020.11.20 | 更新日:2022.05.17

フリーランスとは?なるには?働き方やテレワークで成功するポイントや悩みを紹介

ナレッジ働き方改善

幅広い働き方が可能となった現代において、フリーランスが注目されています。フリーランスは、個人事業主として、自身のスキルや知識を活かし、収入を得られるのが特徴です。

昨今は、スマートフォンやパソコンといったICT機器に加え、連絡ツールの発展に伴い、個人で容易に働ける環境が整っています。本記事では、フリーランスとはどのような働き方であるのか、フリーランスとして活躍するための方法を解説します。

フリーランスとは

フリーランスとは、企業や組織などに所属することなく、さまざまな顧客から仕事を請け負う働き方です。WEBライターやプログラマー、デザイナー、フォトグラファー、動画編集などの職種のように、個人のスキルを活かしながら働くことができます。

 

基本的にクライアント契約を締結した個人や企業から仕事を受注し、成果に対して報酬が支払われます。また、フリーランスは自宅や好きな場所で働くことができるほか、約束した納期までに仕上げれば、自由にスケジュールを立てて仕事に取り組めます。

 

ただし、複数のクライアントを有する場合には、管理能力や調整力が求められます。さらに、能動的に行動しないと十分な収入を得られないことから、会社員よりも安定性に欠ける点がデメリットです。

フリーランスになりやすい時代へ

フリーランスになりやすい時代となった背景として、クラウドソーシングサイトの発展、さらには在宅勤務やフレキシブルオフィスなどを活用した多様な働き方が可能となったことが挙げられます。クラウドワークスやランサーズといった大手サイトでは、個人情報を入力するだけで、誰でも簡単にWeb上での仕事を得られるようになりました。

また、チャットツールやWeb会議システムのサービスも広がり、業務を行うワーカーと依頼者の距離が離れていても、遠隔でのやりとりを行うことができます。内閣府が令和元年7月に発表した「政策課題分析シリーズ17 日本のフリーランスについて」によると、フリーランスとして生計を立てている人口は約300万人に上るとされています。

フリーランスになるには?必要な準備を紹介

フリーランスとして働くためには、事前に準備をしておく必要があります。収入源となる仕事探しや必要書類の提出など、フリーランスになるまでのステップを確認しておきましょう。

 

・仕事探し

フリーランスで生計を立てるには、まず仕事を見つけなければなりません。以前所属していた職場からの業務委託、知人から仕事を紹介してもらうなど、フリーランスになる前から仕事を準備しておくと安心できます。

 

また、最近ではクラウドソーシングサイトやSNS、フリーランス向けの求人サイトを通してインターネット上で簡単に仕事を見つけられるようになっています。個々の状況に応じて、最適な方法で仕事を探しましょう。

 

・公的手続き

会社員からフリーランスに転身する場合は、公的手続きを行う必要があります。まず、厚生年金から国民年金に切り替え手続きです。退職から14日以内に、各自治体の国民年金窓口にて切り替えます。

 

次に、会社の健康保険から国民健康保険への切り替えです。なお、任意継続として退職後の2年間、会社で加入していた健康保険を継続できますが、会社と折半していた保険額が全額負担となります。

 

・開業届と青色申告申請書の提出

次に、開業届と青色申告申請書を提出します。開業届とは、個人事業の開業を税務署に知らせる書類のことで、事業を開始してから1ヶ月以内の提出が推奨されています。また、青色申告での確定申告を行う際にも、事前に開業届を提出しておく必要があります。

 

青色申告申請書は、青色申告での確定申告を希望する場合に税務署に提出する書類です。青色申告による最大65万円の控除を受けるには、開業届と同時に青色申告申請書の提出も忘れないようにしましょう。

 

・ツールの準備

フリーランスで仕事をスムーズに進めるためにも、ツールの準備も大切です。たとえば、フリーランスは自分自身でクライアントに対して報酬の請求を行うため、請求書や見積書のフォーマットを用意しておくと便利です。

 

ほかにも、クライアントとの連絡を捗るためにコミュニケーションツールや確定申告ツールなども必要に応じて準備しましょう。

フリーランスの働き方とは?

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が2020年に発表した「フリーランス白書 2020」によると、フリーランスとは「特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人」として定義されています。

つまり、会社に属さず、自身のスキルや知識を活用して報酬を得るのが、フリーランスとしての働き方です。一般的な企業の従業員と異なり、業務内容によっては、自宅もしくはフレキシブルオフィスなどを利用して働くことができるため、場所や時間の自由度を高められます。

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フリーランサーの悩み

フリーランス的な働き方は、業務や個人的な都合に応じて自由にスケジュールを組めるのがメリットです。自由な働き方を可能としていることから、「人間関係のトラブル」「不向きな仕事に取り組まなければならない」「通勤によるストレス」といった従業員にありがちな悩みを軽減できます。

しかし、フリーランスには、悩みがないというわけではありません。業務上・生活上におけるフリーランスの悩みを深掘りします。

・経済的な不安

フリーランスが抱えやすい不安として、経済的な不安が挙げられます。中小企業庁が2016年に発表した「小規模事業者の事業活動の実態把握調査~フリーランス事業者調査編」によると、フリーランスになったときに生計面で不安を感じている割合が、全体の50%近くを占めます。

フリーランスという働き方は、企業に勤める従業員と異なり、雇用の不安定さがネックです。依頼主の個人や法人企業の業績悪化や、世界的に大流行した新型コロナウイルス感染症、自然災害などによる経済的な影響を受けやすくなります。

・社会的な信用

社会的な信用低下もフリーランスにとっての悩みどころです。企業に属する従業員と異なり、収入が不安定であることから、ローンが組みにくくなることや、クレジットカードの発行が難しくなるケースもあります。

また、居住環境に関しても、フリーランスは気を付けなければなりません。物件によっては「企業に勤め、安定した収入を得ていること」を条件としている場合もあることから、経済的に余裕があっても断られてしまう可能性があります。

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活躍するフリーランスの特徴

自由度の高い働き方が可能なフリーランスでも、経済面・社会面において悩みがあります。しかし、フリーランスとして働いている以上、悩みがありながらも、自身の仕事の幅を広げることで、仕事を積極的に獲得していかなくてはなりません。

フリーランスは、収入の格差が大きい働き方です。一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が2019年に発表した「フリーランス白書 2019」によると、年収200~400万円が31.2%と大部分を占めている一方、600万円以上の割合も全体の20%近く存在します。

活躍しているフリーランスのなかには、共通する特徴があります。自身の業務範囲を広げることはもちろん、クライアントとのコミュニケーションを重視した取り組みも必要です。

特徴① 仕事の複線化

フリーランスとして働く際には、仕事の複線化が大切となります。仕事の複線化とは、一つのクライアント先に収入を依存しない方法です。一般企業が複数の売上先を確保しているように、フリーランスでも同様な体制を維持することで、安定した収入を得られるようになります。

収入源を一つのクライアント先に依存してしまうのは、フリーランスにとって大きなリスクであるともいえます。例えば、業務を依頼されている企業が倒産し、仕事がなくなってしまう危険性に加え、給与が期限までに支払われないといったトラブルも存在します。職種によって、確保しておくべき収入源数の目安は異なりますが、信頼できるクライアントを幅広く持つことで、安定性を高められます。

特徴② 仕事のオンライン化

フリーランスは、業務のオンライン化を積極的に導入しましょう。フリーランスのメリットである自由な働き方を実現するためには、インターネット環境が揃っていれば、いつでもどこでも働けるような状態を構築しておくことが重要となります。

また、新型コロナウイルスの蔓延に伴い、在宅勤務やフレキシブルオフィスを活用した、人が密集しない場所での働き方が推奨されています。自身が働きやすい環境としてだけでなく、感染防止対策としても、オンライン上で仕事が完結するような業務の流れを意識するようにしてみてください。

特徴③ 進捗の見える化

仕事のオンライン化に伴い、業務の進展が可視化されるような環境も重要です。新型コロナウイルスの感染対策として、フリーランスだけでなく、依頼主である企業の担当者も在宅勤務を行っている可能性があります。

そこで、専用ツールを用いたり、定期的なビデオ会議を行ったりすることで、業務スケジュールや案件の進捗状況を担当者と共有できるようしましょう。見える化を進めることによって、お互いの信頼性向上や、スムーズな業務進展を期待できます。

特徴④ クライアントに合わせたツール選び

クライアントが利用しているツールを用いることで、円滑なコミュニケーションが可能です。クライアントによっては、セキュリティの都合や普段から社内で使用していることから、フリーランス側で用意したツールが利用できない場合があります。

総務省が2018年に発信したメールマガジン「M-ICTナウ」の「働き方改革×チャットツールのビジネス活用」によると、スピーディなコミュニケーションや複数人での情報共有などが導入基準の上位を占めています。スムーズな連絡を行えるように、フリーランス側でクライアントに合わせたツールの導入を行いましょう。

特徴⑤ コミュニケーション能力

フリーランスとして活躍するためには、コミュニケーション能力が重要です。自由度が高く、自身のスキルや知識を活かして働けるフリーランスですが、依頼主に対してどのような能力を持っているのか、契約を結ぶことでどういったメリットがあるのかを説明しなければなりません。

また、フリーランスが安定して仕事を獲得するためには、人脈も必要となります。自分自身の価値を理解してもらえるだけでなく、普段の業務プロセスをスムーズに行えるように、コミュニケーションを身につけるようにしましょう。

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まとめ

昨今では、クラウドソーシングサイトの発展に伴い、フリーランスとしての働き方が容易となりました。フリーランスは、一般的な従業員と異なり、時間的、場所的な制限が少ないため、比較的自由に仕事を行える働き方といえます。

しかし、フリーランスとして働くにあたり、経済的な問題や社会的な立場が弱まってしまうといった悩みを抱えてしまう可能性があります。フリーランスとして活躍するためには、収入源を複数確保することや、クライアントからの信用を高められるよう最適なツールの使用コミュニケーション能力の向上に努めましょう。

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参考:
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2019/07seisakukadai17-0.pdf
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H28/PDF/shokibo/04sHakusyo_part2_chap2_web.pdf
https://blog.freelance-jp.org/wp-content/uploads/2020/06/2020_0612_hakusho.pdf
https://blog.freelance-jp.org/wp-content/uploads/2019/03/freelancehakusho2019_suvey20190306.pdf
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02tsushin02_04000041.html

・本記事の内容は、公開日時点の情報をもとに作成しています。

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