WeWork Japan

WeWork 屋外
公開日:2020.12.15 | 更新日:2022.05.17

ノマドワーカーとは?フリーランス・テレワークとの違いやメリット・働き方を解説

ナレッジ働き方改善

多様な働き方が広がる昨今、多くの人が憧れる働き方に「ノマドワーカー」があります。自由な働き方に対する注目度が高まるにつれ、いつかはノマドワーカーになりたいと感じている人も多いと思います。

しかし、最近よく聞くテレワークとノマドワーカーは、何が違うのでしょうか? 本記事では、ノマドワーカーとテレワークの違いについて説明するとともに、ノマドワーカーに適した職種についても紹介します。

 

【この記事は約6分でお読みいただけます】

ノマドワーカーとは?

ノマドワーカーは、英語の「nomad」を語源とする言葉で、遊牧民を意味します。遊牧民は、家畜を連れ、季節や食糧事情に合わせて場所を自由に変えながら生活している人々のことを指します。

ノマドとワーカーが合わさったノマドワーカーは、自分の気分や私生活の状況、仕事内容に合わせて、働く場所や時間を自由に選ぶことができる働き方です。

ノマドワーカーは、空気のきれいな田舎や、おしゃれなカフェ、世界有数のビーチなど、好きな場所を選んで働くことができます。

近年は、テレワークの推進やフリーランス人口の増加に伴い、ノマドワーカーという言葉をよく聞くようになりました。また、SNS上では、地方や海外で働くノマドワーカーによる写真付きの投稿を見ることもあり、多くの人が憧れる働き方になりつつあります。

ノマドワーカーの特徴

ノマドワーカーの何よりもの特徴は、働く場所や時間に制限されないことです。昨今は、オンライン上で完結できる仕事が多く、パソコンとネット環境があればどこでも働けます。

また、締め切りに間に合わせれば、働く時間もフリーのため、私生活の状況に合わせて仕事のスケジュールを組んだり、育児や介護の合間を縫って働いたりすることもできます。

その一方で、仕事を自分の力で受注する必要があり、スキルが身についていないと仕事がもらえなかったり、契約を切られてしまったりするシビアな面もあります。また、通常であれば会社が行ってくれる税金や保険関連の手続きも、すべて自分で行う必要があります。

よい面ばかりがピックアップされるノマドワーカーですが、メリットもあればデメリットもあるのが実際のところです。

フリーランスとの違い

ノマドワーカーとフリーランスは混合されやすい言葉ですが、雇用形態や働き方に明確な違いがあります。まずフリーランスとは、企業や団体に属することなく、複数のクライアントから仕事を請け負う契約形態です。たとえば、WEBライターとしてフリーランスで働いている場合、A社・B社・C社といったさまざまな企業と契約し、クライアントからの指示を受けた上で仕事に取り組みます。

 

また、プログラマーやエンジニアなど一部の職種の場合は、取引先での常駐や指定された場所で働かなければならないといった条件もあります。

 

一方でノマドワーカーは働き方の1つであり、フリーランスのように雇用形態を意味するわけではありません。正社員、契約社員、フリーランスといった契約形態に依存することなく、自由に場所を移動しながら働けるワークスタイルのことをいいます。つまり、正社員であっても働く場所が制限されていないのであれば、ノマドワーカーとして働くことができます。

 

最近ではWEBライターやデザイナー、動画編集などパソコン1台さえあれば働くことができる仕事が増えています。場所を選ばない仕事が増えたことで働き方も多様化し、企業に属している方でもテレワークを通じて好きな場所で働くことができるケースが増えています。

 

自宅はもちろん、カフェや旅行先など好きな場所で働くことができるのがノマドワーカーの最大の魅力といえるでしょう。自分の生活スタイルに合わせて自由な働き方を選択することが可能です。

ビジネスパーソン イメージ
Freepik

テレワークとの違い

ノマドワーカーと同様に、テレワークも場所を選ばない働き方です。テレワークとノマドワーカーは何が違うのかと疑問に感じる方もいるでしょう。テレワークやノマドワーカーという言葉は、利用する人によって異なる意味を持つことが多く、定義が難しいのが実情です。また、時代によっても意味が変わってきます。

総務省は、テレワークを「ICT(情報通信技術)を利用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」と定義しています。そのため、ノマドワーカーも、テレワークの一種と考えています。

しかしながら、昨今では新型コロナウイルスの影響で、多くの企業がテレワークを導入せざるをえない状況になりました。そのため、テレワークを柔軟な働き方という意味合いではなく、遠隔(テレ)で働く(ワーク)という意味合いで捉えられることが多くなっています。

本記事では、テレワークを「遠隔で働く」と捉えた上で、両者の違いについて紹介します。

① 雇用形態の違い

ノマドワーカーはジョブ型雇用が中心なのに対し、テレワークではメンバーシップ雇用が中心です。

ノマドワーカーは、雇用者と仕事内容や成果物を基準にしたジョブ型契約を結んでいます。例えば、ライターの場合には、記事を1本納品した場合に報酬が〇〇円、という形です。

その一方で、テレワークは従来の日本の働き方であるメンバーシップ雇用が中心です。会社と雇用契約を結んでおり、規定の時間分働くことで給料が支払われる仕組みです。

ノマドワーカーは、自由に働ける分、会社とはその場そのときの仕事によってのみつながっているため、いつ契約を切られるか分からない不安があります。

テレワークは、企業と雇用者が雇用契約を結んでいるため、安定した雇用が確保されている一方で、自由度に関してはノマドワーカーよりも低く、多くの制限が課せられるのが通常です。

それぞれにメリットとデメリットがあることを、しっかりと理解しておく必要があります。

② 業務を行う場所や時間

ノマドワーカーは、成果物を提出することで給料をもらえるため、仕事内容や成果物に影響が出ない限り、働く時間や場所は自由に選べます。

テレワークは、所属する企業のルールに則って働く必要があるため、基本的には働く時間や場所に関して、限定されることがほとんどです。企業の重要資料を取り扱うことも多いため、カフェや屋外での仕事を禁止している会社も多くあります。

③ 従業員とのコミュニケーション

ノマドワーカーは、与えられた仕事を完了することに焦点が当てられた働き方です。仕事内容に関してやりとりや相談をする必要はあるものの、企業とのコミュニケーションの機会は少なくなります。

その一方で、テレワークは企業に関するあらゆる仕事を柔軟にこなす必要があります。ほかの従業員とコミュニケーションを取りながら作業を進めたり、仕事の進捗状況を逐一説明したりする必要が生じます。

ビジネスパーソン イメージ
Freepik

ノマドワーカーに適した職種

続いて、ノマドワーカーに適した職種について紹介します。ノマドワーカーの仕事は、オンライン上で完結できる仕事が中心で、例として以下のような職種があります。

◆ デザイナー・イラストレーター

デザイナーやイラストレーターは、クライアントからの依頼を受け、画像制作やロゴ制作を行います。クライアントとすりあわせをする必要はあるものの、パソコン1台あればどこでも作業ができるため、ノマドワーカーに適した職種です。

◆ ライター・編集者

ライターは、企業のブログ記事制作やランディングページ制作などを手掛けます。パソコンとネット環境があればどこでも働くことができるため、ノマドワーカーに適しています。また、記事の構成づくりやウェブサイト投稿を中心に行う編集者も増えています。

◆ コンサルタント・マーケター

クライアントの改善点を提案したり、成果を分析したりするコンサルタントやマーケターも、オンラインでの作業および面談ができるため、ノマドワークと相性のよい職種です。

◆ エンジニア・プログラマー

昨今、急激に人数が増加しているのが、エンジニアやプログラマーです。高い技術力が必要となることから、比較的高めの報酬が設定されることが多く、多くの人々が目指している職種でもあります。

◆ 動画編集者

YouTubeなどの動画が注目を集めるにつれ、動画編集者もノマドワーカーにおすすめの職種となりました。動画制作の際には、大きなデータ量のファイルを共有する必要がありますが、データ共有サイトやクラウド型の共有サイトの進歩により、ストレスなく働けるようになりました。

◆ カスタマーサポート

ユーザーからの問い合わせに対し、適切なメールを返信するカスタマーサポートも、ノマドワーカーに人気の職種です。ただし問い合わせに対し、すぐに返信する必要性もあることから、ほかの職種と比べると時間の自由度は低くなります。

◆ 翻訳家

語学力を活用して言語間の翻訳を行う翻訳家も、ノマドワーカーに人気の職種です。海外に住みながら、日本と外国語の翻訳を行っているノマドワーカーも多くいます。

ビジネスパーソン イメージ
Freepik

まとめ

本記事では、最近注目を集めるノマドワーカーについて、そしてテレワークとの違いについて紹介しました。ノマドワーカーには、メリットと同時に事前に知っておくべき注意点もありますが、自由な働き方に憧れる人にとっては魅力的な働き方のひとつです。

また、企業にとっても、比較的低価格で高品質の仕事を依頼することができるノマドワーカーとの協業は、メリットが多いともいえます。

フレキシブルオフィスならWeWork

「自宅に十分な作業スペースがない」「自宅やカフェなどでは、仕事に集中できない」という方におすすめなのが、快適なワークスペースと柔軟な契約形態を兼ね備えたフレキシブルオフィス。

WeWork(ウィーワーク)は、国内6都市36拠点*にてフレキシブルオフィスを運営しています。

月単位契約可能、1名〜最大数百名まで契約可能、オフィスに必要な機能はオールインクルーシブで最短数日で契約から入居が可能、という新しいオフィスの価値提案を幅広い業界・規模の企業に提供しています。

「今すぐ仕事環境を整備したい」「手軽なオフィスを探している」という方は、是非 WeWork へお問い合わせください!

* 2020年12月時点

お役立ち資料一覧

現地 / Web内覧申込


参考:
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/telework/
https://www.soumu.go.jp/main_content/000204239.pdf

・本記事の内容は、公開日時点の情報をもとに作成しています。

WeWork Japan 合同会社
東京都港区南青山 1–24-3
050-1742-2028