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2021.01.22

EQとは?テレワーク時代に求められる「心の知能指数」

ナレッジ働き方改善

テレワークの拡大により働き方が大きく変わったことで、仕事上のストレスが減ったことがさまざまなメディアで紹介されています。その一方で、生活全般に関連した不満を抱えていたり、仕事へのモチベーションが低下したりする従業員はむしろ増えているといわれています。

正解のない社会ともいわれているテレワーク時代においては、自分で考え行動することが重要となります。そんな中、新しい時代に必要な力として、心の知能を示す「EQ(心の知能指数)」に大きな注目が集まっています。本記事では、テレワーク時代に高めたい力であるEQについて紹介します。

EQとは?

EQという言葉を初めて聞く方も多いと思います。EQは、英語で「Emotional Intelligence Quotient」を指し、日本語では「心の知能指数」と呼びます。EQについて、もう少し詳しく説明します。

EQとよく比較されるものとして「IQ(Intelligence Quotient)」があります。IQは、知能の基準を数値化したもので、対象者の知能の高さを示します。それに対してEQが数値化するのは「心の知能」です。対象者の「心の知能」の高さを示すものがEQです。

日本におけるEQ研究の第一人者であり、株式会社EQの取締役会長である高山 直氏によると、心の知能とは「感情をうまく使う能力」と定義されます。そのためEQとは、感情をうまく使う能力を検査し、対象者の感情コントロール力を数値的に示したものといえます。

人間は、常に感情から影響を受けています。悲しければ泣き、嬉しければ喜び、怒ると眉間にしわが寄ります。感情は常に自分の中に存在するものであるため、あまり日常的に気にかけることはありませんが、感情から受ける影響が非常に大きいことは容易に想像できます。

昨今、テレワークの拡大により働き方が大きく変わっており、自分の感情をうまく扱う力がビジネスでも重要になっていることから、EQへの注目度が高まっています。

EQ イメージ
Freepik

テレワーク時代にEQの注目度が高まる理由

従来の働き方のもとでは、優秀な人材は頭の回転が速く、機転が利き、効率よく仕事ができる人でした。つまり、IQが高い人材が、仕事ができる人と認識される傾向にありました。

しかし、テレワークをはじめとした新時代の働き方のもとでは、IQ以上にEQが重要になると考えられています。

人工知能の発達により、これまで人間が実施していた単純作業は、今後ロボットがすべて代行する可能性があります。少子高齢化による人口減少は、これまであった需要を縮小させ、発想の転換が求められます。今後さらに進むであろうニューノーマル時代においては、正解のない働き方が求められます。

正解のない働き方をするのは簡単ではありません。常に不安と隣り合わせの生活を強いられ、自分の道を自分で歩んでいく必要があります。つまり、感情のコントロールがこれまで以上に必要になると考えられています。

EQが低い場合、今後ニューノーマル時代において力を発揮しきれないばかりか、精神的な悩みに苦しむ可能性も大いにあります。EQは後天的な性質を持つ能力のため、努力次第で高めることが可能です。EQについてしっかりと理解し、高める努力をすることが求められます。

感情のコントロール イメージ
Freepik

EQを構成する4つの能力

EQは、4つの能力より構成されます。それぞれの能力について詳しく説明します。

① Identify(感情の識別)

「Identify(感情の識別)」は、自分や相手の感じる能力で、自分が今どのような感情を抱えているのか、相手がどのような気持ちでいるのかを識別する力です。

感情は自分の中にあまりにも自然に存在するため、自分の感情と向き合う機会はなかなかないでしょう。また、日本人は感情に関する教育が遅れているため、自分の感情と向き合うことも苦手です。

しかし、感情の識別ができれば、それに合わせた適切な対処もできます。そのため、感情の識別はEQの中でももっとも重要な能力といわれています。

② Use(感情の利用)

「Use(感情の利用)」は、感情をつくり出す能力です。会合の場面では冷静に、イベントでは情熱的になど、仕事を効率的に進めるためには状況に合わせて適切な感情をつくり出す必要があります。

感情の利用がうまくできれば、変化の激しい時代にあっても自分をうまくコントロールし、周囲から高い評価を得たり仕事受注ができたりするため、ニューノーマル時代において非常に重要な能力だと考えられています。

③ Understand(感情の理解)

「Understand(感情の理解)」は気持ちを分析し、自分が抱いた感情の原因を突きとめたり、その感情を抑えるための解決法を考えたりする力です。

昨今のストレス社会においては、自分の気持ちを分析し、正しい対処法をとることが非常に重要です。また、仕事で発生する対人的なストレスなどについても、その気持ちについて正しく考えることができれば、それに対する適切な対処ができます。

④ Manage(感情の調整)

「Manage(感情の調整)」は、上記で紹介した3つの能力を活用し、自分にとって最善の対応をとる力です。

感情はマイナスの影響だけでなく、プラスの影響も与えます。めまぐるしく移り変わる社会の中で、感情をうまくコントロールし、実生活にプラスの影響を与えるのが感情の調整です。そのため、気持ちを活かす力とも呼ばれます。

テレワーク イメージ
Freepik

EQを高める方法

EQは、先天的に備わった能力ではなく、後天的に高められる能力だと考えられています。テレワークをはじめとしたニューノーマル時代を生き抜くために必要なEQを高める方法について、高山氏が推奨する5つのトレーニングをもとに紹介します。

① 笑顔であいさつ

笑顔であいさつし、表情筋を働かせることで、感情を表現する力が高まります。「心身相関」という言葉があるように、感情と身体は大いに関係しています。笑顔をつくり出すことで、感情も豊かになります。

② 今の気持ちを聞く

自分の気持ちを識別することは、EQの基本です。しかし、日常的に生活する上で、自分の気持ちをわざわざとりあげて考えることはないと思います。

そのため、1日の中で自分の気持ちを聞く時間をあえて作ることで、気持ちを識別する能力を高めることができます。朝起きたとき、昼食を食べた後、就寝前など、自分の感情を「確認する時間」を意図的に設け、自分に問いかけるようにしてください。

③ 気持ちをテーマに会議を

会議では効率を重視するあまり、事実や改善案などにテーマが偏りがちです。特にテレワークによるオンライン会議では、従業員がどのように感じているか、どのような不安を抱えているのかについてはテーマにされないことがほとんどです。

そのため、意図的に気持ちについての質問を会議に取り入れることで、従業員の気持ちを引き出すことができます。「最近どう?」「困ったことはない?」などと質問することで、両者にとってEQを高めるトレーニングになります。

④ 1日に5人ほめる

さまざまな感情の中でも、自他を肯定的に捉える感情はとても大切です。そのため、1日に5人ほめるなどのルールを主体的につくり、実践することをおすすめします。

人をほめることは、相手の自尊心を高めるだけでなく、自分自身の自尊心を高めることにもつながります。テレワークによって人と人が関わる機会が減っているからこそ、意図的にほめるようにしてください。

⑤ スキップ&ジャンプ

気持ちの変化を強制的に変更させる方法として、スキップやジャンプをして体を動かすことがとても有効です。スキップやジャンプをすれば、どれだけ気持ちが落ち込んでいたとしても、幸せな気持ちになれます。

スキップやジャンプに抵抗がある人は、自分が心から楽しめる他の方法に代用することも可能です。しかし、自分が落ち込んだときに、簡単に気持ちを切り替えられる方法を持っておくことは、感情のコントロールの面でとても重要です。

まとめ

今回は、テレワーク時代に求められるEQについて、また、EQを高めるための方法について紹介しました。

テレワークによる働き方の変化は、これまでとは異なるストレスを引き起こしています。EQが低い場合、これからやってくるであろう高ストレス社会に対応できません。EQはトレーニングによって高めることができる能力のため、今から改善を図ることをおすすめします。


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