
公開日:2020.10.08 | 更新日:2021.03.16
オフィスでの感染防止対策チェックリスト20
withコロナの長期化により、私たちはウイルス感染リスクの低減を意識して、日常生活を送っています。マスク着用や手洗いなど、個人による対策はもちろん、1日の大部分を過ごすオフィスでの感染防止対策も重要なポイントです。
本記事では、オフィスでの感染を防止するための20のチェックリストを解説していきます。「オフィスでのコロナ対策が不安…」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
コロナ禍におけるオフィスの課題
withコロナのオフィス運用の課題は、業務に支障をきたさずに、感染リスクを低減することです。単純に考えれば、オフィスを閉鎖し、従業員全員をテレワークへとシフトするのが理想的ですが、実際のところ、テレワークが不可能な部署や企業なども多いでしょう。
コロナ前もしくはそれ以上の業務効率化を図りつつ、従業員の健康を第一に考えた、withコロナ時代の新たなオフィス運用をしていくことが求められます。
オフィスで感染対策が必要な理由
閉ざされた空間に多くの人が出入りするオフィスは、「飛沫感染」「接触感染」ともに、感染リスクが高い状態にあります。また、オフィスはクラスター感染が起こりやすい場所のひとつですので、徹底した感染対策が欠かせません。
同じオフィスで勤務する従業員が一体となって、個人でできること、オフィス運用側ができることをひとつずつこなしていくことが重要です。

20の感染防止対策チェックリスト
それではさっそく、オフィスでできる感染防止対策チェックリストを見ていきましょう。全部で20項目ありますので、ぜひ自社オフィスの現状と照らし合わせて確認してみてください。
1. 身体的距離(ソーシャルディスタンス)の確保
プライベートでも他人と一定の距離を保つことを心がけているように、オフィス内でも従業員同士で身体的距離(ソーシャルディスタンス)を保つことが大切です。無意識のうちに距離が狭まってしまうのを防ぐために、デスク数を減らして配置したり、床に印をつけたりといった工夫をしましょう。
2. マスクの着用
感染対策として基本ではありますが、やはり、マスクの着用は欠かしてはなりません。会議中や外出時のみならず、勤務中は常にマスク着用を徹底するようにしましょう。マスクの着用は、以下で紹介する対策と併用することで、かなりの効果を期待することができます。
3. 手洗い
オフィスの入退出時はもちろん、勤務中のこまめな手洗いを徹底しましょう。うっかり忘れてしまうことのないように、オフィスの入り口やお手洗い、会議室などに、こまめな手洗いを促す張り紙をしておくといいでしょう。
4. アルコール消毒液の設置
手洗い同様、オフィスの入退出時や気が付いたときにいつでも手を消毒できるように、社内の至るところにアルコール消毒液を設置しておきましょう。また、手の消毒だけでなく、例えば、使用したデスクの上や多くの人の手が触れるドアノブなどを清掃するための消毒液も、積極的に設置するようにしましょう。手や物のこまめな消毒は、接触感染リスクの低減につながります。
5. 咳エチケット
咳エチケットとは、咳やくしゃみをする際に、マスクや布で口と鼻を押さえることを意味します。コロナ以前から習慣的に行っていたという人も多いかもしれませんが、withコロナのオフィス内では、必須のエチケットです。咳エチケットは、⾶沫感染対策として効果的ですので、社内に浸透するように、注意喚起を行いましょう。

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6. 換気
オフィス内や会議室は、基本的に密閉空間であることから、こまめな換気が必要です。窓が開けられるのであれば、常時、もしくは少なくとも1時間に2回以上を目安に換気を行いましょう。窓が開かない場合は、一部屋を同時に利用する人数を減らし、機械換気設備を活用するといいでしょう。
7. 日常的な健康状態の確認
熱や咳などの症状があるにも関わらず、「ただの風邪だろう」と自己判断して出社してしまう従業員は少なくないでしょう。本人がただの体調不良だと思っていても、感染症に感染していない保証はどこにもありません。出社時には健康状態の確認をするなど、従業員の健康状態を把握できる社内環境を整えましょう。
8. ストレスチェックの実施
過度のストレスや疲労は、免疫力の低下につながり、感染のリスクを高めます。従業員が身体の健康に不安を抱えていないか把握し、併せてメンタル面のケアも欠かさずに行いましょう。
9. 新しいワークスタイルの取り組み状況
オフィス内の人数は、少なければ少ないほど、感染リスクは低減します。在宅勤務やサテライトオフィスの利用をはじめとするテレワークが可能なのであれば、積極的に導入していくのがいいでしょう。
10. トイレの清掃
従業員が日常的に使用するトイレは、こまめな清掃が欠かせません。また、従業員が自分たちで感染リスクを下げられるように、適切なトイレの使用方法共有することも大切です。例えば、水を流す際には蓋を閉める、ハンドドライヤーの使用は控えるといった取り組みが効果的です。

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11. 休憩スペースなどの利用
不特定多数の人が利用する休憩スペースは、特に注意が必要なエリアです。ソーシャルディスタンスを保てるように、一度に入室できる人数に制限を設けましょう。また、こまめにアルコール消毒液を用いて清掃することも、欠かせません。
12. 風邪などの症状が出た場合の対応
発熱や咳など、風邪の症状がある従業員には、無理をせず休むように呼びかけましょう。本人の安全のため、そして、社内での感染リスク低減のために、休みやすい環境を整えておくことが大切です。
13. 感染者が確認された場合の対応
社内から感染者が出た際の準備不足は、パニックやハラスメントを引き起こす原因にもなりかねません。感染者が出た際には、保健所の指示や労働基準法に沿った対応ができるよう、準備しておきましょう。
14. 共有設備の清掃・消毒
個人で利用するデスクやパソコンと比べて、コピー機やドアノブなどといった共有設備は、接触感染のリスクが高いので、注意が必要です。共有設備の使用後は、かならずアルコールで消毒するといったルールを設けるなど、こまめな清掃を心がけましょう。
15. 出勤・退勤時間の調整
大勢の従業員が、同じ時刻に出勤・退勤していませんか? 人が密になる状況を防ぐには、時間差出勤も有効であると考えます。フレックスタイム制を導入すれば、従業員の出勤・退勤時間をずらすことが可能です。公共交通機関の混雑時間帯を避けることができるのはもちろん、社内の通路やエレベーター内の混雑も緩和し、感染予防の効果が期待できます。

16. 食事・休憩時間の調整
従業員の多いオフィスでは、全員が同時に食事休憩を取ってしまうと、カフェテリアや近隣のレストランの混雑が懸念されます。食事中はマスクを外さなければなりませんので、特に飛沫感染に気を付ける必要があります。休憩時間をずらす、複数人ではなく個人単位で休憩を取るなど、人の動きを分散させるよう心がけましょう。
17. オフィス内の通路
オフィス内には、複数の通路を設け、ひとつの通路を大勢の従業員が行き来するようなオフィスレイアウトは避けるのが望ましいでしょう。どうしても人通りが激しい通路がある場合は、動線幅を確保することが大切です。
18. オフィスへの立ち入り
オフィスへ不特定多数の来訪者が来る状況は避けるのが無難です。不要不急の来訪は自粛し、外部者のオフィス立ち入りは最低限に抑えましょう。外部とのやり取りは、オンラインを基本とし、どうしても来訪が必要な場合は、除菌などの感染防止対策をしっかりと行いましょう。
19. 不要不急な出張の見合わせ
オフィスから離れた地域への出張は、できる限り控えましょう。特に感染者が多く出ている地域を発着する出張は、リスクを伴うことを忘れないでください。オンラインツールやWeb会議システムを積極的に活用し、感染拡大の防止に努めましょう。
20. エレベーターの人数制限
エレベーターでは、狭い空間の中で他人と距離を確保することが難しいため、人数制限を設けるのが効果的です。例えば、「最大4名まで」といった張り紙を分かりやすい形で掲示するのがいいでしょう。また、できるだけ階段を使用するように促すことも効果的です。

感染防止対策で、安心できるオフィス環境を整えよう
新型コロナウイルスとの共存が求められる今、オフィスで取り入れるべき感染防止対策を20個リストアップしました。自社オフィスでまだ実行していない対策はありましたか? アルコール消毒液の設置やこまめな清掃など、手軽にはじめられるところから、着実に対策をしていきましょう。
参考:
https://www.keidanren.or.jp/policy/2020/040_guideline1.html
https://www.dfc.ne.jp/wp-content/uploads/2020/07/%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E6%84%9F%E6%9F%93%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E7%89%88.pdf
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000187997.html
https://www.city.uji.kyoto.jp/uploaded/attachment/18038.pdf
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00007.html
・本記事の内容は、公開日時点の情報をもとに作成しています。
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