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2020.08.13

今話題の「企業間レンタル移籍」。導入目的とその可能性とは?

イベントレポート働き方改善イノベーション創出企業交流

サッカーの世界では定番の「レンタル移籍」。

期間限定で移籍することを示す言葉ですが、そのレンタル移籍が、企業間でも行われているのをご存知でしょうか?

今回は、レンタル移籍のプラットフォームを運営する、株式会社ローンディールの大川氏に、企業としてレンタル移籍を導入することのメリットと、実際に”移籍”された方のお話を配信した、オンラインイベントの内容をまとめました。

そもそもレンタル移籍とは?

レンタル移籍は、大企業に勤める人が、一定の期間スタートアップ企業の一員として働くというもの。

大企業から移籍する人材は、見習い等の立ち位置ではなく、あくまで一従業員として、スタートアップ企業で働きます。この移籍で、大企業からスタートアップ企業へは、マンパワーを提供し、スタートアップ企業から大企業へは、事業を立ち上げる実践経験を提供する、といった仕組みになっています。

ここでポイントになってくるのは、移籍した人員が大企業へ戻ってくること。

一度会社の外に出て、新たな視点や経験を持った人が会社を変えて行くというという流れは、人材の流動化が進む現在において、重要な選択肢になってくると大川氏は言います。

LoanDEAL 説明資料
LoanDEAL 説明資料

越境学習で人材育成

「会社の規模が大きくなるにつれ、前例の無いようなケースに挑む機会は少なくなってくる一方、企業としては、新しいことに挑む力を持った人材が欲しい」といった、大企業ならではの悩み。

そんな悩みの解決方法、人材の育成を目的に、レンタル移籍に興味を持つ企業が多いといいます

正解も前例も無いのが当たり前のスタートアップ企業。また、常に何かを生み出し続けるというスピードの速さや熱量のある人との出会い。そのような環境で働くことで、未知に挑む力はもちろん、主体性と自己成長力も上げることが出来るのです。

また、自己成長と同時に、移籍元の自社企業を振り返り、「あんなに恵まれていたのか」と帰属意識が 強まるきっかけにもなります。大川氏はこの経験を「大都会に出て初めて気づく、実家の良さのよう」 だと例えました。

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「うちの会社っぽくない」のが狙い通り

ここからは、実際にレンタル移籍を経験された2名にお話をお伺いします。

移籍されたのは、株式会社リコーの遠藤 雄也氏。遠藤氏は、株式会社リコーのイノベーション本部 事業創造センター 事業企画グループに所属されています。

遠藤氏が移籍された企業は、株式会社ドットライフ。

同社は、自分の人生を生きるためのプラットフォーム、another life.を運営しているスタートアップ企業。個人の時代と言われる中で、会社単位でなく、人単位での活躍を支援することを目的とし、現在10名の社員がいらっしゃいます。今回は、代表を務める新條 隼人氏が登壇されました。

遠藤氏の所属される、株式会社リコーは、新規事業を手がける上で、これまでの延長線ではない考えを持った人材を育成したいと、人材育成のためにレンタル移籍を導入しました。

イノベーション本部内で公募があり、遠藤氏は、自ら立候補をして、レンタル移籍に参加されたそうです。その目的として、「自分の部署は、研究職ということもあり、自分の得意な領域が固まった上で入社する人がほとんど。『自分には新しいものを生み出せない』と自信を無くしてしまう人が増えていくなと、日々感じていました。そんな中、得意要域を生かせていない技術者の力になりたいと、人事関連のビジネスを自分で立ち上げたいと思った時に、今の自分の能力だと足りないと思ったため、自己成長のために参加することにしました」と話します。

新條氏は、遠藤氏が移籍して来た当初を「遠藤さんは、私たちとキャラクターが違うなと思いました。このままだと絶対うちの会社に合わないな、という”異色感”を感じ、同時にそれは狙い通りだなとも思いました。というのも、組織の多様性に関して力を入れていきたいなと考えていたためです」と振り返りました。

自分の殻からの脱出

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反対に、遠藤氏は移籍当初を振り返りこう話します。「ベンチャーのスピードの速さは聞いていたものの、『このタイミングで経営層に話しかけていいのか』など、3週間ほどは戸惑うだけで何も進まないという状況でした。」

しかし、自分の殻を破る転機が訪れます。

それは移籍から1ヶ月ほど経った時に行われた、会社の6周年パーティーでのこと。

「パーティーで出会った方とSNSで繋がり、直接やりとりした結果、ランチミーティングの時間をいただくことができたということがありました。それはベンチャー企業の方にとっては日常かもしれませんが、今までお客様とのやりとりを難しく考えていた自分にとって、大きなきっかけでした。その出来事があってからは、”会社同士での付き合い”という意識から、いい意味で、”その人個人との付き合い”を意識することができ、積極的に活動しました。その様子を見た人は、『ベンチャーらしくなりましたね』と声をかけてくれました 笑

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また、移籍中・移籍後に、自社のことを考える機会も増えたと言います。

「改めて考えると、リコーは、何かやりたいと思った時に協力して実現するという体制が整っているなと思いました。また、移籍から戻った時に、社内の皆さんが『おかえり』と暖かく迎えてくれたことで、帰属意識が強まり、移籍前より更に会社のことを好きになりました。また、移籍後にはこんなに時間が生まれるんだという新しい感覚を覚えました。時間の流れる速度が早いような環境にいたことで、自分自身も、いかにスムーズに仕事を組み立てるかという考えを持つことができ、物理的にも心理的にも余裕が生まれたためです。」

これに対して新條さんは、「遠藤さんがリコーに戻った後、『あの会社に行って何を学んだんだ』と思わせないように、移籍後のことは常に考えていました。ベンチャー企業と大企業が、1人の人に関して、同じベクトルで考え、向き合うというのは、私たちにとっても非常に貴重な体験でした。」

こうして、90分にわたるオンラインイベントは終了しました。

まとめ イノベーションの希少化

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今回のイベントを通して、新たな価値観との出会いやイノベーションの可能性を、多くの方が望まれていること、同時に、その場やきっかけを探している人も多くいらっしゃるという事実がわかりました。

今後、在宅勤務制度を取り入れる企業が多くなることも加味すると、LoanDEALのレンタル移籍制度を取り入れる 企業は、更に増えていくことでしょう。

また、実は、多様な価値観に触れる機会を増やしたり、イノベーションを促進したい、といった同様の理由で、数多くの大企業が、WeWork のようなフレキシブルオフィスにご入居されています。実際、WeWork を利用することで、様々な業種、会社規模の方とも日常的にコミュニケーションを図れる、イノベーションの偶発性を高めることができる、という声もあります。
在宅勤務をされている企業にも、おすすめな新プラン “We Passport” も展開中です。



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大川 陽介氏プロフィール

2005年富士ゼロックスにSEとして入社。ソリューション営業等を経て、2015年から新規事業開発。大企業やベンチャーとの共創活動を推進。2018年から人材開発を担当。約50社の大企業若手有志1000 名を巻き込んだ任意団体「ONE JAPAN」の共同発起人として、挑戦する個人の育成、組織風土変革、オープンイノベーションによる価値共創に挑む。変革/成長には「越境」が効果的であるという実体験からローンディールに共鳴し、2018年12月より参画、最高顧客責任者。大企業・移籍者の経験価値向上に取り組む。

遠藤 雄也氏プロフィール

2012年、大手オフィス機器メーカー株式会社リコーに入社。研究職として外部研究機関とバイオプリンティングの共同研究を主導した後、R&Ds技術の事業化企画を担当。2020年1月より半年間、レンタル移籍制度を使って株式会社ドットライフにジョイン。新サービスの責任者 兼 開発者としてサービス立ち上げを担当した。現在はリコーに戻り新規事業創出に向けて活動中。

新條 隼人氏プロフィール
一橋大学商業部を卒業後、株式会社ネットプロテクションズに入社。法人営業や新卒採用、研修等を担当。2014年1月に独立し、現在の株式会社ドットライフを立ち上げ、自分の人生を生きるためのプラットフォーム、another life. を運営している。



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