文 美月氏
2020.09.28

女性起業家が語る、新時代のアントレプレナーシップとは?「不満に思っていても社会は変わらない、ならば自分でやる」。

イベントレポート働き方改善イノベーション創出新規事業

近年ビジネスシーンで耳にすることの増えた言葉「アントレプレナーシップ」。
アントレプレナーシップ(Entrepreneurship)は、起業家精神と訳されることが多く、事業の創造はもちろん、新商品の開発などさまざまな場面で、高い創造意欲を持って取り組む、まさに「起業家精神」を持って行動をすることを意味します。

今回は、「DISCOVER MYSELF」をテーマに、公益財団法人大阪産業局が主催する「女性起業家応援プロジェクト」の一環として開催されたイベント「DISCOVER MYSELF 新しい時代のアントレプレナーシップ」をご紹介します。

取材:Innovation Formula実行委員会(MGT田口雅典、稲垣 章)

事例から学ぶ アントレプレナーシップ

消費者の行動の多様化や、イノベーションの加速により、アントレプレナーシップを持ち合わせた人材=次世代のリーダーとなり得る人材教育に注目が集まっています。

そのような中、WeWork 御堂筋フロンティア から配信されたオンラインイベント「DISCOVER MYSELF 新しい時代のアントレプレナーシップ」では、社会課題である食品ロスとフードロスにも取り組む文 美月さんの成功体験をシェアいただきました。

「誰もが自分らしく働き、共に挑戦できるコミュニティを創造する」というミッションを掲げる WeWork は、同プロジェクトに賛同、今年度(2020年度)のイベントを共催しています。

素人起業から、「日本最大級」のヘアアクセサリーECサイトへ成長

文 美月さんが運営する食品ロス・フードロスプラットフォーム『ロスゼロ』は、日本政府の国際アカウント『The Government of Japan』にも取り上げられ、文 美月さんは今や、世界的にも注目を集める女性起業家となりました。

奈良県出身の文氏は、同志社大学経済学部を卒業後、生命保険会社の総合職として融資に携わってきました。その後結婚、2度の出産、そして4年間の専業主婦経験を経て、2001年ECサイト「リトルムーン」を開業。しかしそれは「お金・社会人時代の人脈・商売経験・商材・ウェブ知識など、本当にあらゆるものがない“ 素人起業 ”だった」と言います。

文 美月さん
文 美月さん

「当時の私は31歳。3歳と生後9カ月、2人の子どもを抱えていました。育児のことなどを考えれば、再就職は厳しい状況でした。そこで、今考えれば少々突飛な発想だったのかもしれませんが、『不満に思っていても社会は変わらない、ならば自分でやろう』と起業を決意しました」

その後2004年、当初は雑貨販売のECサイトだったものを、ヘアアクセサリーに特化したECサイトへ変更、これが功を奏しました。

「好きなものと売れるものは違うと気付き、少しでも競合のいないところで『狭く深く』勝負したいと考えました。みんなと同じようなモノや他で簡単に入手できるモノを扱っているだけでは、存在価値がないのと同じ。商売は八方美人では勝負できません

こうして「リトルムーン」は、ヘアアクセサリーの品ぞろえ日本最大級の1万点、販売累計430万点のECサイトに急成長。受賞率0.3%以下とも言われている「楽天市場Shop of the Year」を3度も受賞しています。
コロナ禍においては、「おうちヘアアクセ」を大々的に打ち出すなど、スピード感を持って消費者の変化に合わせた戦略を取ることで、堅調な経営をしています。

文 美月さんが改めて、起業からの19年間を振り返ります。

イベント中資料
イベントの様子

「最近はテレビ番組のコメンテーターに呼ばれるなど、当時からは想像もつかない毎日を送っています。でも常にバイオリズムが好調だったわけではなく、子どもが生まれた頃は、社会から引き離された感覚があって落ち込んだりもしましたし、起業してからも一時はうつ気味になったり、倒産危機に見舞われたりしました。幸い40歳以降はずっと右肩上がりですが、いつか再びバイオリズムが落ちることも覚悟しています。でも起業家とはそういうもの。『やればできる!』と、自分を信じ切るのが大事だと思います」

 

女性実業家は良くも悪くも目立つ。「利他の心」を胸に。

そんな文 美月さんの根っこにある起業家の精神は、先輩起業家から教えられた「利他の心」。

「起業家の世界では、女性が良くも悪くも目立ちます。すると周りの目が何かと気になり、『自分を守りたい』という気持ちから、つい利己的になってしまうことがある。そんなときに私が先輩経営者から教えられたのは、『新しいビジネスを始めるのであれば利己よりも利他が大切』ということ。人のために動けば保身からくる“恐れ”がなくなり、それが商売のパワーにつながっていきます。逆に自分のことに固執しているうちは起業のタイミングではないと感じます

イメージ資料 協力
Freepik

利他の精神は事業にしっかり表れています。
文 美月さんは、使われなくなったヘアアクセサリーを回収し、カンボジアで暮らす女の子たちに寄贈するリユースの仕組みを「リトルムーン」に構築(2010年)、また社会問題となっている食品ロスへの関心から、2018年には自身2社目の起業となる株式会社ビューティフルスマイルを設立。製造過程の食品ロスで悩む有名菓子メーカーと、手頃な価格で楽しみたい消費者とを結びつけるプラットフォーム「ロスゼロ」を立ち上げ、食品ロス・フードロスの解決に取り組んでいます。

事業をECからスタートさせ、徐々に利他の精神を強めて社会課題の解決へと舵を切っているのです。

「ビューティフルスマイルは、私にとって2度目の起業です。ヘアアクセサリー販売の他に、外部機関からさまざまなお仕事のオファーがあり、数々の肩書き・役職を持つようになりました。ふと、もしも二度目の起業が失敗したら……と脳裏をよぎりましたが、今や人生100年と言われる時代です。私にはまだまだ時間があります。転んだら、それは次の起業家の事例になります。『思い』があるなら、起業をためらう理由はありません

アントレプレナーシップの可能性

文 美月さんの事例から、年齢や性別に関わらず、アントレプレナーシップを持って行動することの可能性・重要性が増していることがわかりました。
また、それは、より一層多様化する働き方の中でも、自身のビジョンを実現する上では必要な要素になってくるとも言えるでしょう。

WeWork でも、社員の行動指針に「アントレプレナーシップ」を掲げています。WeWork は今後も、女性起業家を目指す皆さんを始め、ビジョンを持って動く方々を、コミュニティを通じて力強くサポートしていきます。



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