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テレワーク リモートワーク
公開日:2020.12.24 | 更新日:2020.12.24

Chatwork・ユニアデックス・チームスピリット・WeWork から学ぶ “企業を成長させるリモート活用事例” とは

イベントレポートオフィス分散働き方改善イノベーション創出

現在、日本では、コロナウイルス感染拡大の影響によりリモートワークが急速に進む一方、組織内のコミュニケーションの手段や方法、業務の進捗管理、社員のメンタルヘルスケアなど、さまざまな課題も存在します。 

アメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Inc. 主催のウェビナーでは、「企業を成長させるリモート活用事例」をテーマに、本領域のスペシャリストに登壇いただき、パネルディスカッションを行いました

登壇者・企業紹介

・Chatwork株式会社 事業推進本部 セールス部  アカウントセールス第1チーム マネージャー 黒田 康仁さん
「すべての人に、一歩先の働き方を」。コミュニケーションの効率化を目的に作られたビジネスチャットツールChatworkの開発及び販売を手がける。

・Chatwork株式会社 事業推進本部 セールス部  アカウントセールス第1チーム マネージャ ー 黒田 康仁さん

・ユニアデックス株式会社 営業第二本部 副本部長 前川 和亮さん
ICT機器やソフトウェア導入、環境の分析評価からシステムの設計構築、その後の保守運営までワンストップで提供し、全国規模でサポート。コーポレートメッセージ「同じ未来を想うことから。」

ユニアデックス株式会社 営業第二本部 副本部長 前川 和亮さん

・株式会社チームスピリット マーケティングチーム ディレクター 藤原 秀樹さん
勤怠管理、経費生産、工数管理、電子媒体など、各種の業務機能を1つのクラウドワークスにまとめたサービスTeamSpiritを提供。

・株式会社チームスピリット マーケティングチーム ディレクター 藤原 秀樹さん

WeWork Japan合同会社 オフラインマーケティングマネージャ 世良 英誉
全世界でフレキシブルオフィスを展開。日本国内では現在、6都市30拠点以上。1名用からフロア貸し数百名用まで、最短1ヶ月から利用可能。

WeWork Japan合同会社 オフラインマーケティングマネージャ 世良 英誉

テーマ1 :「自社・他社のリモートサービスの最新活用事例」

Chatwork 黒田さん:
成功例、失敗例をでお話させていただきます。
まず、成功例としては、当社のChatworkのようなビジネスチャットツールをご利用いただくことで、コミュニケーションの質を担保できたこと。
失敗例は、オンライン会議ツールの多用で、逆に従業員の時間を奪ってしまうことです。 

コミュニケーションの質が担保できていない状態では、オンライン会議を頻繁に設定しがちで、結局、非効率になる可能性が高いのです。

弊社のお客様の事例としては、リモートワーク移行後も、ある程度変わらない業務の質が保たれているそうです。理由としては、日常的にコミュニケーションの質が一定レベルで担保されていたからです。普段からのコミュニケーションが有事の際にも機能してくる事例です。

WeWork 世良:
私からも WeWork を使いながらリモートワークを成功させている企業を3社ご紹介します。
クラウド型のビジネス電話システムを提供されている DialPad様は、日本法人の本社を WeWorkの中に設置されています。従業員それぞれ自分にあったサードプレイスとして WeWork をご利用いただいています。 

もう一つがAIスタートアップ企業のABEJA様。
コロナ禍でオフィス不要論も出たそうです。しかし、その時々の外部環境に、柔軟に対応できることが重要という方向性に落ち着きました。

3つ目のマーズフラッグ様というスタートアップ企業は、「今後オープンマインドな会社になることを体現するために WeWork に移った」と仰ってくださっています。会社の文化を作り上げるために、リモートワークを利用されているのです。 

最近、注目されている考え方として、Activity Based Workingというものがございます。
「目的に合った最適な仕事場所を確保しましょう」というもので、今後は従業員が安心して働くことはもちろん、場所を選択できる環境が重要になると思っています。 

ユニアデックス 前川さん:
当社はお客様のICT運用をお手伝いさせていただいており、そのサービス継続を目的に、リモートワークの環境整備をしてきました。

 本社が豊洲のため、東京オリンピックを見越して、2018年、19年とテレワーク・デイズに参加していました。事前に整備と訓練をしていましたので、スムーズに全国に広げることができました。 

リモート環境構築には、目標を明確にすることが重要です。何をするかではなく、何のためにリモートワークをするのか。当社はお客様先へ出向いたり常駐してサービスを行うこともありますが、リモート環境をうまく使い、全国のエンジニアが連携しながらサービスを継続しています。

 チームスピリット 藤原さん:
私からはチームスピリットのお客様の成功事例をご紹介させてください。 

コロナ禍というピンチをチャンスに変えるお客様には、次のような気運が認められます。デジタル化によってオフィスに出社しなくても大丈夫な組織づくり、自宅にいながら柔軟で安心して働ける環境づくり、IT導入で得たデータを活用して発展的に組織を変えていこうというものです。

具体的には、まず環境面です。
これを機に、勤怠管理、経費精算、稟議申請など、全部電子化しようという動きがあります。我々の場合、それらの機能が一つのパッケージになっており、業務効率化が進んでいます。 

2つ目は、在宅勤務を前提とした柔軟で正確な労務管理
お子様のお迎えや家事などでの「中抜け」を認め、一日に複数回の出社退社があっても正しく労務計算できる仕組みになっています。

3つ目は、工数の見える化。自宅でも仕事に一生懸命取り組んでいることが見えることは、業務改善にもつながります。さらに社内SNS機能でコミュニケーションを活性化させ、在宅でも十分にパフォーマンスが出せる組織に変えていく動きが見られます。

テーマ2 : 「導入前、導入後の定着に向けたポイント」

テーマ2 : 「導入前、導入後の定着に向けたポイント」
テーマ2

WeWork 世良:
オフィスに対する意識を変えていくことがポイントではないでしょうか。
会社に行くことが業務をすることではなく、オフィスや自宅、サードプレイスなど、最適な場所を選びながら仕事をするという意識に切り替えることです。

その際、ペーパーレス対応やITセキュリティ、コミュニケーションといった課題は、チームスピリットさん、Chatworkさん、ユニアデックスさんにお力添えをいただきながら生産性を上げていくことが重要だと思います。DX化と言われたりします。

一方、生産性だけを追い求めると、人の温かみが失われてしまいます。
従業員の満足度といったことに十分に配慮しながら、今後の働き方を決めていかなくてはならないと思います。 

Chatwork 黒田さん:
通常就業時から、ビジネスチャットのようなコミュニケーションを円滑に図るツールを試す価値はあると思っています。円滑なコミュニケーションはなんだろうとか、取り入れるとどうなるのだろうと考えることが重要かと。

また、メンタルヘルスや社内のエンゲージメントの面でも、従業員間のコミュニケーションを絶やさないことは重要です。コミュニケーションをとるきっかけとして、オフラインの飲み会であったり、顔を合わせて会話する機会も併用した方がよいと思っています。

ビジネスチャットツールは、履歴管理が実現できますので、ビジネスの効率を高める上で活用しています。複数人で情報を共有しながらビジネスを進めていく際の、ビジネスの進捗を可視化することができます。 

アメリカン・エキスプレス 石田さん:
確かに、私も業務でビジネスチャットを使うことがありますが、とても便利ですね。このようにツールを使いながらコミュニケーションする一方で、オフラインの重要性もさらに出てくるかと思います。この辺り、藤原さんはどのように考えられていますか。

 チームスピリット 藤原さん:
在宅勤務になって、オフラインでないと難しいことが明確になってきたと思います。ブレーンストーミングはやはり顔を合わせて行った方がいいアイデアが出ますし、新しく入社された方も、導入時期がオンラインだけでは馴染むのに時間がかかるケースがあると思います。 

WeWork 世良:
オフラインの価値は向上している気がします。
弊社の営業チームでは、夕方に15分だけ、目的を決めないルームミーティングを入れています。そうしてオフラインならば普通に発生する雑談を、あえて発生させています。

ユニアデックス 前川さん:
我々もお客様とお話をする中で、雑談の大切さは強く感じるところです。雑談からビジネスは生まれてたんだなとあらためて思いました。導入前・導入後の定着ポイントとしては、先ほどもお話ししたとおり、目的を明確にすることが重要だと思っています。 

総務省の情報通信白書から、テレワーク導入の目的の推移が見て取れます。以前は生産性の向上や事業継続が目的の企業が多かったのですが、コロナの少し前から、雇用の継続や優秀な人材確保を目的にしている企業が増えているのです。

 このことからも、リモートワーク環境構築の際は企業の目的を達成するだけではなく、従業員に、もたらされる効果にも目を向ける必要があります。

手当や柔軟な働き方を考慮した制度設計が重要です。

チームスピリット 藤原さん:
導入定着のポイントでは、我々自身の経験から少しお話しさせてください。

チームスピリットという会社は2014年から在宅勤務制度を推奨しており、社長をはじめ75%以上の従業員が利用していました。実際に自分たちがテレワークをして、その経験からのアイデアを製品に反映し、今のTeamSpritがあります。

実は2011年3月、TeamSprit製品のローンチという重要な時期に東日本大震災がありました。その経験から、サービスを継続できるようリモートワークを推奨してきた経緯があります。
ポイントとしては、導入前は、ユニアデックスさんのお話にもありましたが、何のためかという目的を明確にすること。さらに有事になってからではなく、事前に準備をしておきたいです。

導入後は、社内からの不満や不安の声にも丁寧に対策する一方で、社員の勤務体系、手当や制度という総合的な見直しもダイナミックに取り組んでいくこと。そのことで、生産性が高く、皆が高いエンゲージメントを持って働ける環境が作り出せると思います。

最後に

アメリカン・エキスプレス 石田さん:
最後に各社様から一言ずついただけますでしょうか。

ユニアデックス 前川さん:
ユニアデックスは、リモートワーク環境構築のご支援ができます。さまざまなソリューションサービスもございますので、ぜひ皆さんご連絡いただければと思います。 

WeWork 世良:
WeWork は東京都内をはじめとして、日本国内に多くの拠点があります。内覧も受け付けておりますので、「この拠点に行ってみたい」など、是非お気軽にご連絡ください。

チームスピリット 藤原さん:
今日はたくさんのお話を聞いて、たくさんの気づきをいただきました。我々の製品づくりに反映させていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

Chatwork 黒田さん:
リモートワークの実現は、コスト削減や雇用の確保にもつながります。当社のビジネスチャットをご活用いただける機会がございましたら、ぜひともご検討お願いいたします。

アメリカン・エキスプレス 石田さん:
皆様、あらためて本日はお時間をいただき、ありがとうございました。