government wework main
2020.01.20

【WeWork × 自治体メンバー】ピッチで語る地方で働く魅力とは?

EVENT REPORT働き方改善マーケティング活用コミュニティ形成

12月20日、 WeWork 丸の内北口において、 WeWork Japanで初となる自治体メンバー合同のピッチイベント「地方で働く魅力とは?」を開催。

WeWor (ウィーワーク) では最近、シティプロモーションや企業誘致などを目的に、自治体の入居が急増し、現時点で約20の自治体が入居しています。WeWork に入居するスタートアップと大企業の垣根を超えたコミュニケーションも生まれており、本イベントは自治体を交えた、企業間のさらなるコラボレーション促進を目的に実施されました。

全国の名産品や地酒・地ビールも振る舞われた約2時間のイベントでは、協賛企業3社による特別プレゼンテーションとともに、 WeWork に入居している自治体メンバー(神奈川県、上士幌町、熊本市、神戸市、静岡市、浜松市)が、地方進出の魅力や支援内容を発信しました。

 

取材:Innovation Formula実行委員会(MGT田口雅典、稲垣 章)

Sansan、ベルフェイス、ビットキーが考える地方の上手な活用方法とは

イベント冒頭に登壇したのは、本イベントの協賛企業3社。3社は「リモートワークの推進」「地方エリアでのインサイドセールス」「ワーケーション」をテーマにショートプレゼンテーションを行いました。

 

Sansan株式会社:デジタルを活⽤したリモートワークの推進

 

クラウド名刺管理サービスで知られるSansanからは、デジタル戦略統括室マネジャーの⼭﨑文隆氏が登壇し、サテライトオフィスを拡大している同社のオフィス戦略、クラウドを上手に活用したIT戦略を紹介。

プレゼンでは、新潟を拠点にリモートで働いているマーケティング部の青木真理子氏も登場し、リモートワークの取り組みも解説。また、⼭﨑氏は以下のようにリモートワークを成功させる秘訣も語りました。

当社のリモートワークでは、ビジネスチャットや会議システムに豊富なツールを導入することでカジュアルなコミュニケーションを実現しています。業務スペース確保に関しても、プライベートと仕事の空間をしっかりとすみ分けできるようにするとともに、資料やドキュメントのクラウド共有、ネットワークプリントなども積極的に活用しています」(⼭﨑氏)

government wework2

 

ベルフェイス株式会社:働く場所を⾃由にする︕ 営業に特化したWeb会議システムとは︖

 

昨年12月に WeWork 渋谷スクランブルスクエアに移転したばかりのベルフェイスからは、マーケティング事業部マーケティンググループの堀大貴氏が登壇。同社への転職以前から営業一筋の堀氏は、前職時代に宮崎・東京の両方でインサイドセールスを経験。

それを踏まえ「インサイドセールスならどこでもやることは同じ」「同じ仕事ができるのであれば、好きな場所で働きたい」と熱弁する堀氏は、インサイドセールスを支援する同社サービスを紹介しました。

また、導入企業の中には移動時間が減ったことで対応時間が増え、商談成績が約250%アップした例もあるのだとか。「bellFaceの導入で移動時間をなくせば、顧客にかける時間を増やせます。場所にとらわれない自由な働き方を実現していただきたいです」(堀氏)。

government wework3

 

株式会社ビットキー:東京と宮崎をつなぐ働き方

 

WeWork で急成長を遂げているスタートアップのビットキーからは、Business Development 兼 グループ会社ATOMicaの執行役員CBOの嶋田瑞生氏が登壇。

ビットキーは、「スマホでドアを開ける」「ドアの鍵をアプリで受け渡す」など、自律分散型システムをベースとした高セキュリティー&低コストのデジタルキープラットフォームやそれを活用したスマートロックを提供。

仙台市出身の嶋田氏は、新卒での就職を機に移り住んだ東京と、執行役員を務めるATOMica本社がある宮崎の両拠点で働くパラレルワーカー。嶋田氏自身も同社サービスのユーザーであり、東京と宮崎の執務室や会議室、さらには東京の自宅、宮崎の社宅など、「本来であれば6つの鍵をジャラジャラと持ち歩かなければいけないところ、ビットキーのスマートロックがあるため、スマホ1つで管理できる」とメリットを説明しました。

government wework4

イベントはここから、 WeWork に入居する自治体担当者によるピッチへと移っていきました。登場順に紹介します。

浜松市 産業振興課・田代祐貴氏
「幸福度ナンバー1——浜松市の取り組み」

浜松市は海や山、川、湖など多様な要素が凝縮されており、「国土縮図型都市」とも言われています。政令指定都市の中で浜松市は健康寿命が1位、幸福度も1位。全国的に持ち家面積・持ち家比率が高く、日照時間が長くて気候もよい。産業構造もしっかりしているので非常に「暮らしやすいまち」であり、同時に「遊べるまち」でもあります。

government wework5

中小機構が静岡県・浜松市とともに運営する公的施設「浜松イノベーションキューブ(HI-Cube)」には、起業を目指す個人、ベンチャー企業、新事業展開に取り組む中小企業などが入居しており、「起業」「進出」「成長」のステージごとに支援メニューを用意しています。

浜松市のベンチャー支援制度は、カネ・モノ・ヒト・場所のお悩みそれぞれに、そしてシード期・アーリー期・ミドル以降すべてのステージに対応できるものです。相談窓口として都内に「はままつ首都圏ビジネス情報センター」を開設しています。

北海道 上士幌町 企画財政課主幹・梶達氏
「電力自給率1120%の持続可能な町——上士幌町」

上士幌町の面積は700平方キロメートル。町1つが東京23区よりも大きく、人口は5000人で牛の数の方が多い。食料自給率はなんと2000%。再生可能エネルギーの施策にも積極的で、畜産バイオガス発電の年間発電量1950万キロワットは全国でもトップクラス。水力と太陽光も合わせると電力自給率は1120%にも上り、停電時にはバイオガス発電による電力供給も行えることをアピールしました。

government wework6

上士幌町は最近、人口が増えています。2015年に4884人にまで落ち込みましたが、以降は徐々に増え、2018年に再び5000人まで回復ふるさと納税を通じた町への応援人口(関係人口)増加プロジェクトも実施しており、 WeWork に入居したのも応援人口増加をもくろんでのことと説明します。上士幌町内にも現在シェアオフィスを建設中。町一番の課題は“移動”ですが、MaaSの実証的取り組みも始めています。

最後に梶氏は「私には夢があります。 WeWork で一生信じられる仲間を見つけること、そして仲間とともに上士幌町をたくさんの笑顔あふれる町にすることです」と語り、ピッチを締めくくりました。

熊本市 主幹・脇坂真智子氏
「認知・誘致・協業・共創を目的に WeWorkへ——熊本市」

熊本市は、①熊本市の認知度向上、②熊本市への誘致、そして③会員企業とのビジネス協業やアイデアの共創という3つの目的で、昨年 WeWork に入居しました。

熊本市は飛行機なら東京から約95分。九州のさまざまな場所へのアクセスもよい都市であることをアピール。阿蘇に降った雨が地下に浸透するためミネラルを多く含んだ水が随所に湧き出ており、人口74万人の生活を支える上水道の水源にもなっています。

government wework7

こうしたきれいで豊富な水と大地が育む農水産物が大きな魅力であり、ナスとスイカは全国1位の作付面積を誇ります。また、からしレンコン、熊本ラーメン、高級海苔、日本酒、ワインなど、特産品が多いことを紹介しました。

その他に、市内には今も路面電車が走り、中心市街地の再開発が進行中であること、また、企業立地補助制度や移住支援金制度など、企業誘致を支援する施策があることをアピールしてピッチを終えました。

神戸市 チーフ・エバンジェリスト・乾洋氏
「スタートアップの集積・育成の地——神戸市」

33カ国を訪問し、海外での豊富な経験を持つ乾氏は、「最終的に選んだ街が神戸」であることをアピール。歴史のある重厚長大産業にはじまり、外資系企業も多い。また、特産品であるスイーツ、灘の銘酒、ファッション産業も発展しており、航空宇宙・水素エネルギー・先端医療など、未来を切り開く新産業が盛んであり、特に医療産業都市として、日本最大級のバイオメディカルクラスターが形成されていることを紹介しました。

government wework8

また、2016年以降国内最高のスタートアップ支援プログラム「500 Startups Kobe Accelerator」を毎年開催し、これまでに70チーム以上を輩出、100億円以上を調達した実績をアピールしました。

さらに2018年からは、スタートアップと行政職員が協働する課題解決プロジェクト「Urban Innovation KOBE」も開始。最近は国連機関UNOPSがスタートアップ支援の拠点を神戸市内に設けることが発表され、今後SDGsに関わる国連の課題を解決するスタートアップの採択を始めることが紹介されました。同市はまた、神戸と WeWork の提携、ビジネス支援プログラムを創設しており、これらのプログラムを通じて、神戸市に新たな拠点設置を検討する企業への優待プランがあることを呼び掛けました。

静岡市 東京事務所主査・藤澤翔氏
「まずは『お試しテレワーク体験』から——静岡市」

静岡市は、2018年に WeWork GINZA SIXに入居。自治体としては初の事例となりました。現在もイベントなどによるシティプロモーション、市内企業の首都圏プロモーション、首都圏企業の誘致などを行う場として WeWork を活用しています。

およそ1年間の活動の中でさまざまな成果も生まれており、ビックカメラグループの株式会社コジマと地方創生の推進に向けた連携協定を挙げ、市内企業の取引拡大にも成功したと成果を紹介しました。

government wework9

次に藤澤氏は、静岡市では、最近民間企業による地域活性化の取り組みが活発であるとし、CSA travelの、用宗(もちむね)という港町のリブランディング事例や、保育園・コワーキング・テレワーク拠点が1つの建物に入った「いちぼし堂」という施設の運営(キタガワビジネスサービス)、静岡をITの発信源にするシズコンバレー構想(ユピテル)などの動きを報告しました。

さらに、自治体が取り組む「お試しテレワーク体験」というプログラムに言及。往復新幹線代、コワーキングスペースなどの施設利用料、ポケットWi-Fi貸与といった手厚い補助を用意していることを挙げ、「まちなかテレワーク」「郊外テレワーク」といった支援施策を紹介。2018年度には9社・35名が体験し、企業立地にまつわる助成制度、ICT補助金などを検討する前提として、まずはこの施策でトライアルを、と呼び掛けました。

【静岡市単独インタビュー】3ヶ月で150社と商談!静岡市に聞くWeWorkを活用したプロモーションとは?

神奈川県庁 産業振興課主事・勝呂直人氏
「ベンチャー支援の"かながわモデル"『HATSU-SHIN かながわ』— 神奈川県庁」

神奈川県は、ベンチャー支援の神奈川モデルとして「HATSU-SHIN かながわ」という取り組みを始めたことを報告しました。この取り組みは「HATSU鎌倉」「SHINみなとみらい」という2つのプログラムで構成されており、そのうちベンチャーの事業拡大に向けた個社支援、大企業とベンチャーの協業による事業連携などを行う「SHINみなとみらい」の方は、オーシャンゲートみなとみらいの WeWork に入居して実施していることを紹介しました。

government wework10

一方の起業支援拠点「HATSU鎌倉」については、運営に参画している株式会社ウィルフォワード代表取締役社長成瀬拓也氏から発表がありました。

成瀬氏は冒頭、起業する際のポイントに、「地域とつながること」を挙げています。「皆さんは、親戚のおじさんなどから、お前が赤ん坊の時、俺はお前のおむつを替えてやったことがあるんだよ、などと言われたことがありませんか。私たちは、そこに起業する場所を決めるヒントがあると考えます」と語りかけました。

government wework11

その理由として、地域で産声を上げた起業家が、地元で成長していく過程を見守ることができるとしたら、そこに住む人々は応援する気持ちが生じ、起業家の側も、自分を応援してくれた地域は心の支えになり、成長後も地域に対する愛着が湧き、地元に残る理由になるはずと説明。

神奈川県は、HATSU鎌倉を通して、地域が起業家を支援し、起業家が「自分は○○発の起業家なんだ!」と地域に誇りをもつ環境を生み出していくことを宣言しています。

自治体と企業のコラボレーションに期待!

WeWork gov

ピッチイベント終了後は、協賛企業、自治体、聴講者によるネットワーキングの時間となり、各自治体から名産品や地酒・地ビールが振る舞われました。昨今、地方自治体における働き方改革の取り組みも注目されているため、今後企業との連携も必要とされていくでしょう。

このように、 WeWork では入居メンバーの属性がスタートアップ、大企業、自治体など様々です。新規事業開発や他企業とのコラボレーションに興味をお持ちの方、まずは是非 WeWork を体感しませんか?

定期的に内覧ツアーを実施していますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください!

Recommended

もっと見る

働き方改革推進を実現

WeWork のクリエイティブでオープンなワークスペースは、仕事の生産性やモチベーションを高め、仕事への満足度を向上させます。また、WeWork の国内30拠点以上のロケーションにて、オフィスのポートフォリオを組むことで、従業員の多様な働き方を支援、また通勤や移動の効率化を実現できます。あなたも WeWork を活用し、新しい働き方を推進しませんか?

資料ダウンロード見学ツアー申込お問合せ